育児日記

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第33回 夜泣きの正体。

親戚の不幸があった翌日。
突然の夜泣きに振り回された私は深夜三時に泣き叫ぶ我が子を見て
完全に戸惑っていた……。
「アギャー!アギャアギャアギャー!」

ここまで来ると逆に健康なんじゃないかと思える泣きっぷりなのだが、
ちょっと異常なくらい叫んでいる。
「もしや、本当に霊が来ているのか…?」
流石(さすが)の私も、恐くなってきた……。
「こっ恐いよー! 師匠についた霊よ、
去れ!おばあちゃん、去って!泣かすのは勘!」
「アビャーー!」

抱きっぱなしで歩きっぱなしである。
重いし、眠い……。いい加減疲れてきた……。
「アッッギャー!」
「うおお、師匠についた霊よ、頼むから出てってくれ!」
「アギャギャー!(そんなで泣きやむほど、コッチは甘くねえんだよ!)」

で、一時間半後。とりあえず泣きつかれて就寝……。深夜四時半。
子どもは抱いてる姿勢から布団に降ろすと、
どんな時でもビクッと起きてまた泣き出すので抱いたまま就寝。(下図)
しばらく観察する。
すると何故(なぜ)、降ろすと泣くかがわかったのだ……!
子どもは寝に落ちる前、親につかまろうとするんですよ。それも何度も。

つかむ場所がある→安心→寝る
つかむ場所がない→不安→泣く

これを、一時間に渡り、我が子は繰り返していたのでした。
安心して寝たので三十分眠れました。
しかし、その一時間後、もう安心だと思った明け方、
またさっきと同じ『火が点いたような』夜泣きが始まったのです……。
もーう、勘弁してーえええ……!

終わりなく続くと思われた明け方六時。とうとう夜泣きの正体が判明した。
夜泣きで悩んでるみなさん、夜泣きは子供のせいではなくて霊のせいなんで、
子を責めるのだけは止めておきましょう。
そんで、できるだけ霊を払いのけれるように。
抱くなりおぶるなりして、揺らしましょう。
が、ヤケになって揺さぶるのだけは止めておきましょう。

と、いうことを本当に夜が明け、泣いてろくろく寝てもいないくせに
ケロッと笑顔になった赤ん坊を見て思ったのです……。

そしてケンさんに報告。
「……なんで師匠に霊が憑(つ)いたと思ってるんずよ?
霊が憑いてたのは、おめの方だいな」
「………エエッッ!?」
「師匠は一生懸命霊さ、『アナタ早く出て行きなさい!』
って説得しちゅうのに、なひゃあ師匠のせいにしてるんずよ?
師匠さお礼言っとけ」
「し、師匠~お~!」
わかった……。夜泣きの正体は、
「母親に憑いた霊を子供が除霊」していたのだ…!
じょ、除霊……。
子供よ、ありがとう……!

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