育児日記

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第48回 えんちこ

布オムツ派の限界…というのを、ここ数カ月感じていたスイッチです。
昨年末、師匠の体重が九キロを超えた辺りから、
布オムツを師匠のオシッコが「突破して」来るのですよ。
そう。ハイ。びしょびしょです。

既にオムツを二枚重ねにしないといけない量なのですが。
布オムツを二枚も重ねるのが嫌なんです…。
なんというか、美意識で。そして動き回る師匠…。
ああ! これが「ハイハイ赤ちゃん」か! 恐ろしい!
昔のお母さんはよくこんなハイハイ赤ちゃんをとっ捕まえて
オムツをあてがったものだと、感心するどころか感謝しています。

少しはラクできまいかと思って紙オムツをあてがってみたのですが、
紙オムツはね。「買いに行くのが面倒くさい」んですよ…。
いや、便利は便利ですよ。最高に便利。なのに、
「何故こんなに早くなくなるかあっっ!」ってくらい早くなくなる。
三日でなくなる。(早過ぎか…?)

なので買いに行かねばならない。それが面倒で普段使えないんですよ。
ならば師匠は普段、何をしているのかというと、やっぱり布オムツです。
外出時は紙で。カバーをウールからポリエステルに替えました。
さすがポリ。「ここは俺が守る!」といった頼もしさがあります。
まるでオリバー・カーン(ドイツの名キーパー)ですよ。
そして日中の動き回る時間帯は「トレーニングパンツ」をはかせています。
たまにズボンごとびしょびしょになるけど。これで一安心です。
嗚呼…、早く一人で勝手にトイレに行ってくれないかなあ…。

昔はマジでオムツの洗濯を川でしていたそうなので。
川に比べたら洗濯機での洗濯は数倍ラクだと感じます。
そして、おばあちゃんの話では我々の親の世代では、
赤ん坊は「えんちこ」という縦に座れる藁製の揺りかご(ベビーベッド?)
に入れておいたので、めったに抱っこしなくても良かったのだそうです。

そんな便利な物がなんでなくなってしまったのだろう。
誰だ、えんちこを滅ぼした奴は!
だから年寄り勢は声を揃えて、「抱き癖がつく」と言う。
そう、すっかりついてしまいましたよ。抱き癖が!

だけども師匠は人を見て判断しているようで。
「私以外には」抱っこを強要いたしません。

そう。私だけが、抱っこ責めに遭っているのです…。
まさかこんなに重くなるとは、
三千グラムで産まれた当初は想像もつきませんでした…。
十一キロと言えば、五キロの米二袋の重さ。重くて辛い…。 

えんちこは、農作業の間は田んぼのそばにおいて、
赤ん坊を産んだお母さんは農作業もしていたそうです。仕事と育児の両立ですね。
赤ちゃんのオムツが濡れたらオムツとその下に敷いた藁を取り替えて。
藁の下に敷いた灰がオシッコを吸収するから、
わざわざ追いかけてオムツをはかせなくても良かったのだとか。

次が産まれたらロッキンチェアーで、
こっそり「えんちこ生活」を蘇らせてみようかと思っています。

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