育児日記

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第21回 ナチュラルクリーニング

ゲッツ板谷さんの弟・セージが、
飼っていたカナリヤをシャンプーで洗い殺したのは小学校四年生の時…
というのは、彼の有名なエピソードであるのだが、
シャンプーには小さな生き物を、簡単に殺してしまう成分が含まれている。

こんなことを言うと大げさだと言われるが、根拠はあるのだ。
シャンプーの水溶液をもしコップに半分でも注がれて一気飲みを勧められたら、「死んでしまうのでは?」と、考えるのが普通であろう。
子どもが間違って食器用の洗剤を飲んでしまい、
応急処置に多量の水を飲まされてから病院に運ばれるなんてことは、
本当によくある話なのだ。
そう、我々は洗剤に含まれる危険性を「知ってて」、
あえてそれを使用しているのである。

合成洗剤やシャンプー、リンス、柔軟剤、果てはハンドソープに到るまで。
成分表示を見ると、ほとんどの場合に「界面活性剤」の文字がある。
果たして、界面活性剤とは一体、なんなのか?
それはほとんどの場合、石油から造られた化学合成物質なのである。

「化学合成物質だから危険」というのでは、
あまりにも単純すぎる考えだが、
界面活性剤の害悪を証明するために行われた実験では、
洗剤を普段使用する濃度の三|四倍に薄め、その中にメダカを六匹入れると、
ほとんどの場合が五分から二十分の間に死んでしまうのだそうだ。
(参考図書 『環境浄化石けん』森田光徳著 サンマーク出版)
それってちょっと、恐ろしくないか…? 

まあ、我々はメダカじゃないから、それに洗剤なんて普段飲まないから。
飲まなきゃ安全でしょう? と考えればいいのだが、
しかし。できれば「飲んでも安全」なものを使いたいわけなんである。

そこで登場するのが、「ナチュラル・クリーニング」という生活法なのである。
お洗濯や掃除に使用するものは、天然素材の「石けん・お酢・重曹」だけ。
これだけで洗濯物から食器、トイレ、風呂場、ガスレンジから換気扇まで、
なんでも洗ってしまうのだ。
確かにお酢や重曹なら飲んでも安心だ。
先ほどのメダカを使った実験でも、
石けん水ではメダカが計測終了時間の二時間を過ぎても、
元気に泳いでいたという結果が得られている。
詳しい使い方は佐光紀子さんの著書、
『毎日楽ちんナチュラル家事』(光文社・知恵の森文庫)を読むとわかる。
定価はたったの五百五十円♥ お、お得である。

とにかく、能書きはいいから今は自分のボロボロになった指先を、
一刻も早く元に戻したい。
とりあえず私は「使うと足の裏のガサガサが消える」といううわさを聞いた、
手作り石けんで手を洗い、手作りの洗濯用石けんで洗濯をするようにした。
よく考えたら子どもが産まれてからというもの、
オムツを取り替える手は一日二十回も
界面活性剤入りのハンドソープで洗っていたのだから、
荒れても仕方のない話だったのだ。

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