Casa BRUTUS の緊急特集
子供のために建築家が教える「環境」の授業!
がすごく読み応えがあってよいので、緊急報告です。
Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2008年 09月号 [雑誌]
¥980
Amazon.co.jp
環境について教えてくれる建築家のせんせいは、
安藤忠雄せんせい
藤森照信せんせい
伊藤豊雄せんせい。
このメンツ、並々ならないね!
私のリスペクトする超大好きな藤森照信氏に惹かれて
買った雑誌ですが、
建築家・安藤忠雄さんの環境への取り組みの半端なさや、
伊藤豊雄さんの建築を人体として捉えるやり方も、半端ねえです!
Q&A方式の、
「Q.木を植えることで、地球温暖化は防げますか?」
「A.残念ながら、温暖化のスピードにはとても追いつけません。」(BRUTUS Casa 緊急特集!子供のために建築家が教える「環境」の授業! より)
という明快な答えにも驚きますが、それでも植樹する理由を安藤さんはきちんと語ってくれます。
「しかし残念ながら、いくら植樹しても温暖化が進むスピードには追いつきません。
植樹では、人の生活で排出される二酸化炭素をカバーしきれないのです。
本当に二酸化炭素の排出を削減するのであれば、自動車の数を減らす方が、よほど効率的です。
ではなぜ、植樹活動をサポートするのか? 環境問題に直面し、自分たちに何ができるかを考えるときに、最もシンプルで、人々の意識に訴えることができる手段が植樹なのです。」 (Casa BRUTUS 緊急特集!子供のために建築家が教える「環境」の授業! より)
建築家の安藤忠雄は、「自分の心に残る風景がない人がたくさんいる」ことを憂え、
「守るべき美しい風景が心になければ、環境に対する意識も芽生えません」と語ります。
そんな安藤忠雄の取り組んでいる活動のレベルが半端ない……。
東京湾に浮かぶゴミと残土の島を緑の森に変える、「海の森」プロジェクト。
表参道ヒルズの屋上緑化に、小学校のグラウンド緑化……。
詳しくは Casa BRUTUS 緊急特集!子供のために建築家が教える「環境」の授業! を買って読んでね!
この特集を読んで、以前から気にかかっていたのだけど
何故か言語化できなかった気持ちが明確になりました。
それは、屋根の上に取り付けた、ソーラーパネルによる発電のことなのですが。
私はどう考えても、我が家のような日本の民家に、あのパネルは似合わないと思っていて。
それがいかに電気を産み出そうとも、どこにも取り付ける風景がないと
感じていたのですね。
それを藤森照信さんが明確に語ってらして、
途端に腑に落ちてしまったのです。
「日本の建築で一番大切なのは屋根なのに」(Casa BRUTUS 緊急特集!子供のために建築家が教える「環境」の授業! より)
ああ、それだ。それ、本当だと思ったんですよ。
屋根の上に発電するソーラーパネルをつけるより、
窓を二重サッシにするとか、断熱性を高めるために
壁を厚くする方が、よほど環境にいいと今は感じます。
藤森照信さんの作る建築は、厚着をした建築。
壁の厚さはなんと、30センチにもおよぶそうです。
この壁が一体どうやってできているのか。
それを知るにも、今回の特集はワクワクするほど面白い
企画だと思うのです。
Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2008年 09月号 [雑誌]
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