[うちのバッチャ2] 05.花粉症デビュー

花粉症デビュー
 
今年に入ってから急に花粉症になったらしく、ふいに鼻水が垂直に垂れてくるのです。
今までくしゃみと鼻水が止まらない人を見るにつけ、「花粉症は大変だなあ。一体、どんな気分なのかしら?」と安易にそう思っていたのですが。自分が花粉症になったら鼻水が30秒に1回の割合で出るようになりまして。ぶーぶー鼻をかみながら、少しだけ大人になった気分です。
一体、この花粉症が何によるものなのか……スギ花粉なのか何なのか。調べるためにアレルギー科の病院を訪ねると、大変なことが起こりました。
「それじゃあ、腕をまくって出してください。」
そう言われて素直に腕を差し出すと、そこに針先で9か所ものひっかき傷を付けていく看護婦さん。
「いい~?」と驚いて変な顔をしていると、更にその傷の上に代表的なアレルギー物質の液体を次々に載せられる私。
「あと20分がまんしてくださいね。痒くなっても掻かないように!」
痒くなる物質を塗られ、アレルギーに反応して赤く膨れてゆくわが腕を黙って見守るしかないなんて……。これがまた、とんでもなく痒いのです。そして、よく見ると腫れ上がっていくのは9か所のひっかき傷のうち、わずか3か所だけ。ここに塗られたのが私のアレルギー物質なのか! そう思いながら、掻きむしりたいのを必死にがまんして出た検査結果は、「ハウスダスト、ダニ、カモガヤ」のアレルギーでした。
実を言うと私は日光アレルギーも持っていまして。太陽を見て鼻水は出ないにしても、紫外線を浴びると赤くなってただれて痒いというやっかいな体質なのです。
日光アレルギーの人間はUVカットに本気で取り組まないと、大変な目にあいます。今まで日光にしか気を遣ってこなかったのに、これからは日光を避けつつハウスダストとダニを吸い込まないようにして、カモガヤ(イネ科の植物)の花粉に気をつけるだなんて……。目には見えないけども、周りは敵だらけじゃないですか。
友人に重度のスギ花粉症のNさんという人がいるのですが、彼はスギ花粉が舞う季節には必ずと言っていいほどくしゃみ、鼻水、目のかゆみという3点セットに見舞われているのです。そんな彼がある時、こう言いました。
「僕はスギ花粉症だけど、スギを憎んだことは1度もないね」
あれほど自分を苦しめてやまないスギを憎まないだなんて……! どれだけできた人なのでしょう。ひょっとすると、スギ花粉症になったおかげで「できた人間」になったのかもしれません。私もハウスダストとダニとカモガヤを愛することはないにしても、せめて、「憎んだことはない」と言い放てる日が来たら、自分も一つ大人の階段を上れるのではないか期待しているのです。

 

ついに出た! 青森県最強バッチャとドジな嫁が繰り広げるぶっ飛びエッセイ☆ 

マンガも6ページに増量

『うちのバッチャ2
 -88歳快進撃-』
 
山田スイッチ 著
山田スイッチ社 刊
¥1,000
 
 
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