空には、何もかもがあると思う。
尾上町から私は毎日空を見上げているんだけど、
青森の空は、いつまで見てても飽きることがない。
本当に、まいにち。あきれ返るくらい空ばかり見ている。
保育園のバスを待つ時間は
神様からまいにち受け取る、プレゼントだ。
頭上に空が拡がっている
神様が落書きしたような、あり得ないほどの美しいそら。
きれいな空、想像を超えた造形。夕暮れの、狂いそうになるほどの美しい、色。
こわい空、こわい雲。でもその先に、優しさ……。
空の先には かならず優しさがある。
今日の雨も 優しい。
写真家の、永野雅子さんが見ている空が
私の見ている空と、すごく重なって見えるっていうと
少し、おこがましいのかもしれないけど。
私には本当に、こんな空が見える。
そらには、何もかもがある。