ばななさんの「人生の旅をゆく 2」を読んで、
震災の時、ばななさんがどうしていたのかを知ることができました。
ばななさんの本を読んでいると、まるで自分がその生活を体験しているような
妙な錯覚を覚えてしまう。だから、エッセイの中でけんちん汁が宅配便で送られてきたりすると、
私まで嬉しくなってしまう。
心に留めておきたい言葉を三つ。
「掃除をすることも、歩くことも、起きることも、みんな瞑想の一部のように行えば瞑想の必要は
ないと聞いたことがある。自分の身体は寺院だからその祭壇にファストフードはお供えしない
方がいいという話しも。」
( 『人生の旅をゆく 2』 「青い女の青い憂鬱」より)
「あんなに好き合っていたら、好きすぎたら、いっしょに住むのは無理です。
結婚は無理です。公には言えませんけどね。」
(『人生の旅をゆく2』 「河合先生ありがとう」より)
「子犬は、ひもが身体にからんでしまうくらい毎歩いちいちとびはねて「わーい!」という
声が聞こえてきそうなくらいだった。
目の前をひらひらする蝶を見ても、ゆれる緑の葉っぱを見ても、風が吹いてきても、車が
通っても、犬が通っても、おじいさんが通っても、乳母車が通っても、目をきらきらさせていちいち私を見上げる。
楽しくて楽しくてしかたない、どうしてこんなに世の中っておもしろいの?
なんでこんなにきれいだったり、どきどきするの? こんな楽しいことがあるなんて、
信じられない、なんで産まれてきたことってこんなに楽しいの?
そう言っているとしか思えないくらいに、嬉しそうなのだ。」
(『人生の旅をゆく 2』 「人生をつくるもの」より)
この後に語られた言葉は、震災後の日本を生きる上でほんとうに、
たいせつなものだと思った。
世界を見る目を、分けてもらう。そんなエッセイだった。
て
手足を瞑想のように動かすのはつい忘れてしまいそうですね。
町内会とかで呼びかけて欲しいです。
町内会でですか!