エコハンター第130回「弘前ねぷたのぽち袋」
裂織の美しさというものは、新しい布にはない美しさだと思うんです。
裂織は、古くなった衣類の縫い目をほどいて端切れに戻し、それを裂いて作った長い紐を横に渡し、麻糸を縦糸にして織った布です。
元の布が持つ色の変化や模様を楽しめて、なんともいえない味わいが、布から伝わってくる素晴らしい伝統文化だと思っています。
青森県内では、この裂織の作品に触れる機会が多いのが嬉しいですよね。
うちの近所では裂織を20年やっているイソおばあちゃんの布を買って、素敵なバッグを作っているお年寄りが多く、みんなとてもオシャレなのです。
古いものから全くの新しいものを生み出すパワー。
そんな素敵なパワーに出会えるのが、弘前市城東にあるCASAICOさんです。
このお店を知ったのは、埼玉県の友人がインターネット上に「弘前ねぷたのぽち袋」の写真を掲載したことがきっかけでした。
色鮮やかなねぷたを解体した紙から、まさかぽち袋を作ってしまうだなんて。
大きなねぷた絵ではなく、小さなぽち袋になったことで、その細部に渡る美しさが際立っており、またこれほど美しいぽち袋は見たことがないと思いました。
弘前ねぷたのぽち袋を開発した店長の葛西将人さんは、ねぷたが大好きで、祭りが終わった後にねぷた絵が剥がされるのが、いつももったいないと思っていたそうです。
県外から将人さんの元へお嫁に来た彩子さんの「ぽち袋にしたら素敵だと思う」という一言に、ねぷたのぽち袋を開発しました。
「売上の一部を、ぽち袋の元になるねぷた絵を寄贈してくれた団体さんに還元することで、ねぷたを応援しています」と将人さん。
広島や仙台のギャラリーにも置かれているというねぷたのぽち袋。
きっと、ぽち袋を見てねぷたに興味を持ってくれる人も多いはず。
リサイクルをすることで、より一層美しくなった商品の並ぶCASAICOさんでは、週末に割れた陶器を漆で接着して純金や金箔をまぶす金継ぎや、漆塗りの教室も開かれています。
ぜひ一度、足をお運び下さい。
CASAICO 弘前市城東中央4−2−11
電話 88−7574 午前11時〜19時営業
火曜不定休
※※※この画像(記事は)は、陸奥新報社提供です。無断転載はできません。※※※
ねぇねぇ、「裂織」ってさ「ジャパニーズツィード」だと思わない??
私、こぎん刺を扱ってた今は無い某洋服店で「これって裂織の服?」って真顔できいたら「ツィードだよ」って言われたし。
よし、「AOMORI」は世界進出だぁ~!
日本のトレンドは?って外国人に聞かれたら「TOKYO?KYOTO??NON,
NON,AOMORI」「Oh!AOMORI~♪」ってなるくらい(笑)
nyoroさん
ジャパニーズツイード、オシャレや~!
素晴らしいネーミングです!
すいっち