エコハンター第147回「さをり織り」
りんご公園の中にあるシードル工房kimoriで9月20日、21日に開かれた
青森県立森田養護学校高等部 さをり織り作品展「さいごまでがんばる」
を観に行ってきました!
さをり織りとは、今から40年前にさをり織り創設者の城みさをさんが縦糸が一本抜けた織物を作ってしまったのがきっかけで始められたものです。
その布から何か趣を感じた城さんは、織物の常識で考えればこれは傷物だけど、常識から離れて自分の好きなようにやってみよう。どんどんキズを作ってみよう…と、新しい織物を作ったのです。
均一で均質な工業製品よりも、アートに近いさをり織りは、常識や既成概念から離れて自由な発想と視点を大切にする織物です。
さをり織り特有の様々な素材を織り込んで表情を出した布は、風合いが優しく、優しいピンクにビビッドなブルーを合わせてチェックにしたり、秋をイメージしてモミジのような赤にイチョウの黄を合わせたり、落ち着いた萌黄色に統一するなど。
生徒さんの自由な発想でが色が決められています。
森田養護学校では10年以上前からさをり織りを作業学習に取り入れて来たそうです。
養護学校の生徒さんは、コミュニケーション面は苦手でも集中力の高い生徒さんが多く、細かい作業が好きな生徒さんもいます。
その生徒さんの適正に合わせてウッドクラフトや紙漉きなどの作業学習もあり、ミシン部ではさをり織りとデニムや綿の生地を合わせたバッグも作っていて、2014年10月4日、5日には青森市のA-FACTORYの2階特設会場で開かれる「ふれあい作品展」で、さをり織りを使ったバッグやウッドクラフトなどの販売が行われます。
どれもセンスよく、素敵なバッグばかり。
余ったハギレで作られたさをり織りのくるみボタンやヘアゴムも素敵です。
コミュニケーションが苦手な人でも、きちんと働ける場所があり、能力を活かせることはとても生産的なことだと思います。
なので、就労支援施設の商品を見るとつい買ってしまうのですが、サポート大樹さんの干しシイタケや就労サポートひろさきさんのきみまちとうふは品質も良く、とても美味しいのです。
※イベントは終了しています。
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