エコハンター第6回「ストーンサークルフェスティバル」

エコハンター第6回「ストーンサークルフェスティバル」

いわゆるハコモノと呼ばれる建築物(ハード)は本来、人を呼ぶために造られておりますが。
実際にその集客に関わる場面ではそのハコの中で行われること、いわゆるソフト面の開発が重要になってきます。
 
青森県の縄文遺跡集客事業というものに関わってはや、3年になります。
遺跡で歌や踊りや講演というイベントの中身を取り扱うようになり、ふと気付きました。
「私の縄文イベントは、環境に優しい!」と。
何もない原っぱにハコモノ一つ建てるでもなく、人を集めることができるのなら、無理してコンクリートで資料館とか建てなくてもいいじゃないですか。
扱っているのが縄文遺跡だと、より一層そんな気持ちが湧いてきます。
 
だって、縄文遺跡に来る人っていうのは、都会よりも自然が好き。縄文時代に憧れる、そういった方達が多いのですから。
行って早々にコンクリートの資料館があって、3D映像で縄文時代の説明をされるっていうのも、変な話だと思うんですね。
せめて、自然素材を多用した雰囲気のある資料館ならいいのですが、近未来的な資料館に縄文を観に行く…というのが、私にとっては不思議だったのであります。
 
そういったことを青森県庁の皆さんとお話して、「できるだけ、遺跡には新しい建物を建てずに、自然の森や原っぱを残してほしいんです」といった思いをここ何年か言い続けてきました。
 
遺跡に対して何もせずにイベントを行うために、昨年は大型バス2台を出して青森市の小牧野遺跡に行って、100人でおにぎりを食べました。
遠足気分で小牧野の自然を散歩し、笛の演奏と舞踏、作家の田口ランディさんのお話を聴いて。
とても良い会になり、「また来年も縄文遺跡集客事業をやってもらえませんか?」と聞かれた私が、「外ヶ浜町にストーンサークルを造ります!」と言った時…、青森県庁の企画調整課の皆さんは、度肝を抜かれたのだそうです。
 
しかし、外ヶ浜町の多大なる協力と杉原信幸という類い希なるアーティストのおかげで、3500個以上の石が集まりました。
 
何もなかった場所にストーンサークルが生まれ、いつかは自然に還っていきます。
明日は外ヶ浜町大平の大山ふるさと資料館でストーンサークルの完成式があります。入場無料なので皆さん、ぜひお越し下さい。