エコハンター第62回 「お米、よく噛んでますか?」
お米、よく噛んでますか?
昔はご飯を食べるときは、88回噛んで食べないと
苦労してお米を作ってくれたお百姓さんに申し訳がないと言ったものですが、
わが家の子供達はご飯をうのみしているように見えます…。
「マペ、ご飯ぜんぶ食べたよ、ホラ!」と、
空になったお茶碗を3歳児が得意げに見せてくれるのですが、
4歳になったらレベルを上げて、「今度はよく噛んで食べようね~」と言ってみることにします。
ご飯は良く噛んで食べると唾液に含まれる酵素によって分解され、ブドウ糖になります。
これが、よく噛んで食べたご飯が甘くなる正体です。
ブドウ糖は甘いから。よく噛んでたべると消化吸収も良くなります。
よく噛んで食べないと消化吸収に悪いばかりではなく、
ご飯に含まれるタンパク質を上手に分解できなくなる場合もあります。
タンパク質はアミノ酸が鎖状に繋がっているものです。
よく噛んで胃で消化され、腸から吸収される時には
小さなアミノ酸になって血液中に運ばれます。
しかし、まれによく噛まないとか、タンパク質を摂りすぎるなどした時に、
分解しきれずにアミノ酸の少し長い鎖であるポリペプチドという物質になり、
それがかゆみの原因になったりします。
だから、ご飯はよーく噛んで食べるといいんですね。
精米は一口20回、玄米は一口50回噛むことを日本アレルギー学会、
日本小児科学会、日本東洋医学会の各専門医である永田良隆先生は推奨しておられます。
玄米は精米よりも栄養満点でタンパク質を多く含むので、
50回噛むことが推奨されているんです。
また、モチ米は精白米などに使われるうるち米の
1.6倍のタンパク質と脂質量を含んでいますから、モチ米もよく噛んで食べましょう。
よく噛んで食べるのは満腹中枢を刺激するためにも良いことだと思います。
脳の視床下部にある満腹中枢を刺激するには、食べてから20分以上かかると言われています。
そりゃあ、ご飯を食べてそれが胃で消化されて小腸に行って、
吸収されたブドウ糖が脳の視床下部にたどり着くまでを考えたら、
それぐらいの時間はかかりそうですよね。
ご飯を良く噛んで満腹中枢を刺激すれば、ダイエットにも繋がる気がするのです。
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