今年の抱負は、本当に普通なことなのですが。
二人の子供を無事に育て上げたいっていうのしか、
思い浮かびませんでした。
子供が二人になるなんて、本当に変な感じです。
だけど多分、私って三人くらいは産むような気がするんです。
気のせいだとは思うんですがポコポコ産むと思います。
今、田口ランディさんの新刊『パピヨン』を読んでいて、
なんだかすごく面白くて。
この「面白い」っていうのが、私は以前は
「笑い」にしか焦点を当ててこなかった人間であったのに、
ランディさんの本を読んで初めて、
「笑いじゃないのに、悲痛だったり、壮絶だったりするのに
どうにも興味を奪われてしまって、のめり込んでしまう」
というのを、感じたんじゃないか?と思ったわけです。
初めて触れるエリザベス・キューブラー・ロスという人。
そこに関わった途端に動き出すランディさんの運命。
許せない肉親。
だけど私はまだ物語を半分しか読んでいないので、
この先、この、物語の先に。長年憎み続けた父を、ランディさんは
許すことができるのかどうかが、すごく気になる。というより、
惹き付けられてしまう。
自分の父親に対する感情というのは、
本当に。どうにも制御できないものがあります。
一日二十四時間、1440分あったら、大好きのは10分で。
残りの1430分は
本当に頭に来たり、なんでそうなんだ!?と憎んだり恨んだり
してしまうのが、私にとっては唯一。自分の父親なのです。
そこを解く鍵が、この本に記されているように思えてならないのです。
パピヨン/田口 ランディ
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お正月は、師匠が起きる前の一~二時間に、
色々と本が読めて超ハッピーでした。
よしもとばななさんの新刊、『彼女について』は、
途中まではいつものばななさんの世界でした。
だけど、途中から、完全に今までのファンは、期待を裏切られたと思う。
その裏切りの、なんともいえぬ爽快感。
ばななさんは、新しい魔法を使うようになったのだと思った。
彼女について/よしもと ばなな
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小説って本当に面白いと思った。
本当に最近、良い本に当る。
スイッチも歩けば本に当る。
そして年末は岡本太郎を読み漁ってました。
岡本太郎は、一体、どこまで新しいのだろう?と。
確信に満ちて、言葉にならぬ領域を次々に新しい言葉で
織りなしていく。もはや芸術。生命の共感。
この人は本当に、身体中で感じるものを言葉に置き換えたのだと思う。
やはり、これを読まなきゃ縄文は語れないと思った。
美の呪力 (新潮文庫)/岡本 太郎
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以上、全部お勧めです。
ああ~。本当に。本が読めるって、幸せなことだなあ……。