今日はエイプリル・フールなので気が利いた嘘の一つでも
言えればいいのですが、とくにこれといった嘘もないので
出産の時に見えた幻覚のことでも書いてみようかと思います。
まず、第一子(師匠)出産時にかかった時間は4時間35分。
陣痛が来てる間中、誰かが三拍子のリズムで歌っている気がして
ケンさんにしきりに
「歌わないで!!うるさいからもう歌わないで!!」
と言ってました。
「わ(俺)、なんも歌ってねえ……」 とケンさん。
あの三拍子のリズムはいったいなんだったのでしょうか……。
そして第二子出産時にかかった時間は分娩台に上がってから18分。
陣痛が来ているのに気付かずにその日、
スイッチかあさんは初めてのパン作りにトライしてまして。
パンを捏ねるのに夢中で陣痛そのものに気付きませんで。
ハタと、「これって陣痛じゃ…?」と思って産院に電話すると
「10分間隔で陣痛が来たら産院に来て下さい~」とのこと。
それでキッチンタイマーで時間をはかってみたら、
もう既に4分おきとかに来てたんですね。
それで大慌てでパンを焼き上げて。(おい)
ケンさんを呼んで産院に駆け込んだのですが、
車中で陣痛がもう3分おきとかになってて。
たどり着いた頃には子宮口が7センチとかに開いてて。
(10センチになれば産めます。)
とりあえず赤ちゃんの心音を確認するために
お腹に器具の着いたベルトを巻いて、中の赤ちゃんの心音をケンさんと二人で聞いていたのですが。
赤ちゃんの心音は大人の2倍の早さがあります。
ドドドッドドドッという音をケンさんと黙って聞いていると、
神聖な気持ちに・・・なりませんね。心音を聞いていた
ケンさんが何を思ったか、
手綱を引くような動作を始めまして。
どう見てもケンさんがお奉行様に見えてきて。
赤ん坊の心音も聞いてもパカラッパカラッとしか聞こえなくなってきたんですよ。
「お、お奉行様が見える……お奉行様が!!」
陣痛は本当に、例えようがないくらい痛いんですが、
陣痛の最中に大爆笑。
助産師さんに「余裕ですね~」と言われました。
それで分娩台に上がったらもう、
痛さのレベルがなんていうか
アソコがビッグバンみたいな感じで。
その辺りで脳裏に初号機が暴走するところが浮かんできてですね。
「いや、違う。この感じはなんていうか、
大曲(秋田)の花火大会で祭りのBGMを一手に担わされてる感じ……
『今年の花火大会のBGMはお前の太鼓一つだ!!』と言われて
太鼓のバチを握ってるような……」
と思った時に一瞬、大曲の花火大会で十万人の群衆を見下ろしながら
櫓太鼓のバチを握っている幻覚が現れたんですね。
それでもう、アソコガビッグバンというか
痛さが限界まで来ていてようやく、
「とにかく後戻りはできねんだから、サッサと出さなきゃ!!
サッサと出したい、サッサと!!」
という思いで「サッサと出すこと」を優先した結果、
18分で生まれてきたわけです……。
本当は、時間をかけてもっとゆっくり生んであげた方が、
術後の経過がよろしいのかと思うのですが……。
ところで、産休を取ってるくせに
なんでこんな日記なんか書いてるのかというと、
ブログは私にとって、メモだから。なのです。
白い紙にメモる感じなのです。
逆に、きちんとした文章を書こうとか、お世話になった方にお手紙を書こうというときは
何日もかかったりします。
あ、たなちゅうさんに(腹に巻いた)縄のお礼をしなきゃ……。