文章がへた

文章がヘタなのに長いこと新聞でコラムを書いてるスイッチかあさんです。

このところ、このヘタさ加減に磨きがかかってきたなあと思い、

どうしたら少しは小マシになれるのかと模索中です。

 

やっぱり週間文春とか、毎週買った方がいいんだろうか。

文春のエッセイは、みんな文章がうますぎて読むとへこんでしまいますが、

あそこは日本のエベレストなんだから、自分がそうへこまんでもいいのだろう と、

思いつつも公園の砂山からせめて、山。

山ぐらいには登りたいと思ってしまうのです。

 

なんか、これからはギャグ以外書かないように気をつけようか。

いつもギャグを書いているのだけど、ついつい変に落ち着けてしまう

癖がある。でもギャグ100で通すというのは、よほどの覚悟がないと

できないことで、しかも10年前に書き始めた時からこの変に落ち着けてしまう

癖は変わっていないから、

そういうのが私の性格で、やっぱり突き抜けられない性格なのでしょう。

 

ああ……ゲッツ板谷さんみたいに

どこか、突き抜けてみたいです。

板谷バカ三代 (角川文庫)

ゲッツ板谷さんの「板谷バカ三代」は、

不治の病に冒されたって笑い出しちゃう、すごすぎる本なのです。

バットで白球を打ち飛ばすような鮮やかなギャグと、そこにたどり着くまでのストーリー。

そして、家族の匂い。

文章のうまさが際立っていると思うのです。

やっぱり真実ほど強く、文章を読ませるものはないのです。

 

少し引用させていただきますと……、

 

ゲッツ板谷 「板谷バカ三代」より

 

しょうがなしにバアさんと車でスーパーに向かっていると、その途中にあった牛丼の吉野家の看板を指差し、「あそこで食事がしたい」と言う。そして案の定、ソコでもバアさんのアナーキーさが炸裂した。

バアさん「牛(ぎゅう)をひとつ」

店員「……牛皿ですか?」

バアさん「いや、器は無地で結構」

店員「……………………」

 会話にならなかった……。

 

 

やっぱし板谷バカ三代 (角川文庫)

そしてこちらは、ゲッツさんがこの著書を書いている途中に、

脳出血で倒れてしまった時の本です。

ゲッツさんが意識不明の状態で病院のベッドで寝ている間、何者かが毎日

足の裏をごりごりやっているのを感じました。くすぐったくて逃げようとしても

その人は足の裏をごりごりとやり、意識を取り戻してから気づいたゲッツさんは、

自分の母親が、自分がガンであるにもかかわらず息子の水虫を心配して

ちょうどいい機会だからと、洗面器にお酢を入れてゲッツさんの足の裏を無心に

ごりごりやっていたのだそうです。

おかげで、どんな薬を使っても今まで治らなかったゲッツさんの水虫は治ってしまった。

お母さんの執念が水虫を退治したんですね。

「板谷バカ三代」がマグマの噴出だったとすれば、「やっぱり板谷バカ三代」は

そのマグマの噴出を眺めながら、家族というものをじっくり感じる本だと

思います。

家族のことが嫌いになったり、家族のことで悩んだり困ったりしている人も、

こんなに突き抜けた動物のような家族愛の本を読んだら、

何かが変わるかもしれない。

自分の想像を超えてバカなことを引き起こしていく家族と、予想もしない病気の応酬と、

ただひたすらその家族と付き合っていく板谷家の人々。

読んでいて、いつの間にやら板谷さんのお母さんのことを、

他人ではないように感じて、泣いてしまいました。

親子の関係について考えている人には、一度は読んで欲しい本です。