着物デザイナーのやまもとゆみさんが、
乙女心がきゅんとするような津軽塗りの下駄を持って、
パリへ渡ります。
パリ、ロンドン、オランダへ。
ゆみさんの作る下駄やお着物は、切なさの結晶だと思っています。
足下に彼女の下駄があると、
それだけで自分がとっても良いものに変わったような気がして。
カランコロンと、その下駄のくれる音までが
大切なギフトだと思えてくる。
夕陽を眺めながら、カランコロンと繊細な鼻緒の下駄履いて。
足下に、美しさを眺めながら。
音の響きを確かめる。
ああ、こんな切なさを。
異国の人にも感じて欲しい。