無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2005/12/17 カテゴリー: 子育て。 タグ: 産前産後 産前・産後。やっちゃいけない……。 はコメントを受け付けていません

年末ですね。
今年は四月に出産イヤーを迎え、
一年の間に産前・産後が存在する
まれな年になりましたが。
ちょっとだけ振り返ってこの、
妊娠中にやってよかったのか悪かったのかと思うこと
ベスト10を決めてみたいと思います。

産前産後、体重が二十キロ増えました。
(そこのデブを想像されてる読者の皆さん!
もう二十キロ減ったから!
減らなきゃ告白できないから!)

元が大体五十キロだったのが、
七十キロまで太って、出産で五キロ減って、
授乳してる間に約十五キロが3ヶ月でじゅーっっと
減っていったッス。

さて、産前産後のスイッチといえば。
まず、妊娠に気付いたのがブラジルから帰ってきて
二ヶ月目。

この年は猛暑だったので妊娠と気付かず、
ひたすら夏バテと勘違いしてクーラーのきいたガストに逃げ込み、
ひたすらに「ブラジルスイッチ」の原稿書きをしていました。
(妊娠1ヶ月から2ヶ月目)

そんで、夏バテにもほどがあるよ!と怒りながら
病院に行き、妊娠判明。
何故か一度、へこむ。マジかよってへこむ。
けどまあ、いっか~というわけで
産むのに決定。

妊娠3ヶ月で上京。下北沢で「大川興業ライブ」を観る……。
妊娠中のワースト1。真っ暗な暗闇で
ひたすら江頭2:50さんの叫びが聞こえる。
きちんとした演劇だけど真っ暗なのですごく、恐い。
後から(会場に入ってから)気付いたのだが
妊婦はご入場をお控え下さいって書いてありました……。

そんで帰ってからは地元商店街の、
シャッターアートにチャレンジ。
妊婦、縦2・8メートル×横2・5メートルくらいの
シャッターにひたすらペンキで絵を描く。

(ペンキって大丈夫かよ?と相当考えましたが、
匂わないペンキだったのでトライしました。
しかし今考えると、
何も妊娠中にシャッターにペンキ塗らなくても、
良かったんじゃないか??妊娠初期だし!)

妊娠3ヶ月でつわりと格闘しながら、
舞踏スタッフとして神社の清掃。
スタッフとして衣装運びやら何やら、
よく考えたらその時期にやらんでも
いいんでないか?ということを
たくさんやる。

エコー写真の師匠もすくすく成長。
で、すくすくついでに大人計画の芝居『イケニエの人』
を観に上京。秋か冬くらいだったので
恐らく妊娠7ヶ月くらい。

阿部サダヲが真横で「ぬあああああああ!」と叫んでいました。
師匠ごめんね、妊娠中に大人計画で。
なんだ、あれ。ライオンキングとか観に行けば良かったかなあ……。
翌日ninko ouzou
さんの個展を観て、
五反田でペルー料理を食べて帰る……。
(ペルー人に出産を励まされる…。)


ouzou
 

出産前に依頼して描いてもらった絵。祈る~温かい気持ち~

で、妊娠七ヶ月目くらいに
クリスマスイベント決行。
クリスマス飾りの調達に皿やらなんやらの準備に明け暮れる。
クリスマス用に急遽お話を作成、イベントで朗読。
前日徹夜でシフォンケーキ三台焼き。
牡蠣のクラムチャウダーとサンドイッチ制作。
天内愛子さんのサクソフォーン演奏と
雪雄子さんの舞踏でイベント達成。
お手伝いスタッフをしてくれたマルニさん

(画鋲を何千個も使ったアートを作ったりする
アーティストさん)やSさん(結婚祝いに偽札を
コピーして送ろうとする極悪公務員)に感謝。

当日は雪さんのアイディアで四十個くらいのペットボトルキャンドルが
灯りを点し、幻想的な夜でした……。
しかしよく考えてみたら去年のクリスマス、
妊娠中にイベントやってた……。
イベント後、風邪を引いたマルニさんが
ノロウィルスに感染!!

院内感染だったそうで、皆さん、年末十分お気を付け下さい。

そんで、年明け。

年明けに俳人の辻桃子さんと雪さん、天内さんの
三人展「ふゆ」スタッフをやる……。
辻さんの『桃童子』はすばらしいエッセイ集だ。しかし、
妊婦って、なんだ……?
私の母は私を妊娠中におじいちゃんが当たって、(塩で。脳卒中)
出産一週間前までずっと介護だったそうです。
だけど何やっても産まれるものは、産まれるんですね。

そんで、年明け。
一気に『トーキョー放浪記』を書き始める。
出産予定日まで書き続ける。
妊娠中の原稿書きは、ケツが痛いことを知る。
(体重増えすぎてるから。)
この頃地元のカリ・マハラジャのカレーを食べ続ける。
とても美味しいカレーなのだが、
量が多くて太りすぎる。

出産予定日に『トーキョー放浪記』原稿完成。
産後はひたすら校正作業。
予定日がずれまくって、精神状態が不安定になる。
思わずサンデーで白ペンキを購入。
そんで、色がはげてた家具の塗り替え。
タンス四台を塗り替える。
(何も予定日過ぎてからやらんでも…。)

出産が十日遅れる。
「今日産まなきゃ明日、帝王切開」と言われ、
何が何でも今日産んでやると決めて
産院から自宅まで十キロ歩く。
(途中で陣痛が来る。)
ひっひっふーとか言って歩く。
帰ってからご飯の後に、
師匠のスリーパー(赤ちゃん用の、寝冷え防止タオル)
を縫い始める……。
「何も今作らなくてもいいんじゃないか?」
と思ったが、病院に駆け込む一時間前に縫い上がる。
(破水しませんでした…。)

当日午前四時三十五分。
無事、師匠産まれる。

結論。

何をやっても、産まれるときゃ、産まれる。
「結果オーライ」な感じでした。