母親「先生! マサヨシは一体、何の病気なんですか、教えてください……!」
医者「お宅の息子さんは……いや、言わない方がいいかもしれない……」
母親「言って下さい!! マサヨシは……何の病気に冒されているんですか!?」
医者「いいですか、落ち着いて聞いて下さい。」
母親「(意を決したように)……ハイ。」
医者「お宅の息子さんは、中二病です。」
マサヨシ「ふふふ……。XYZ……この言葉をつぶやけば、神は俺を今度のマラソン大会で
1位に押し上げるだろう……! しかし、この言葉をつぶやいた途端、世界は滅びる!」
医者「中二病です。」
マサヨシ「俺が天空から受け取った使命をもし人にばれでもしたら、
世界中の時限爆弾が爆発する危険性がある……ダメだ、この使命を人に言うわけにはいかないっっ!」
教師「マサヨシ、お前の進路指導なんだからちゃんと答えろっっっ」
母親「先生、マサヨシを治す方法はないんですか!?」
医者「この病気は……手術の成功率も低く、今のところ治す方法と言えば……」
母親「治す方法といえば!?」
医者「ビヨンセのファンになるくらいですね……しかも、熱烈なファンです。背中に入れ墨で「美四世」って
入れちゃうぐらい熱烈な……」
母親「それをすればうちの息子は助かるんですか!?」
医者「まあ、成功する可能性は2%ですが……それに賭けてみますか? 奥さん。」
母親「うううっっ可哀相なマサヨシちゃん……」
マサヨシ「俺は19歳になった時に命の覚醒が訪れるようにリミットされているんだ……
19歳の誕生日の日、そのことを告げに七色のドラゴンが訪れる……。そんな俺でも愛してくれるかい?」
その日から母親は、自分がビヨンセに……もとい、美四世になるべく
猛烈な努力をした。
恐ろしいことに、マサヨシの中二病は母親と医者にも感染していたのである。
がたしくすくれーじらーなー♪