師匠のヤケドがほぼ完治しました。
ヤケドは十日で治るって本当だね!
バッチャがトイレに行ってる間に
炊飯器に手を当てた師匠は、
「ぶぎゃー!!」と叫ぶと、のつのつと
ハイハイでバッチャに突進してきたのだとか。
ヤケドはとにかく、二十四時間冷やすに限るのだそうです。
それで、すぐに病院に行かないとなかなか治らないのだそうです。
この一連の事件を雪さんにファクスで送ると、
雪さんから急に電話がかかってきた。
「もう、人ごととは思えなくて……!
私もね、離婚騒ぎでダンナさんと言い争いしてるときに
娘がトラックに跳ねられちゃって。
足の骨折だけで済んだんだけど、
そのこと思い出したら涙が出ちゃってとまらないよ…!」
うえーん!!そうなんですかー!?
何故かは知らないけど、親がケンカすると
子どもはけがをする。
子どもはわざとそれをやっているのだろうか…。
わからん。
雪さんと三内に行ったときに
縄文の神様のことについてちょっと話をしていたのだが、
雪さんがいうには、
「神様ってのは不思議で人間が集まってくると、どこかにいなくなっちゃう」
ものなのだそうだ。
「ああ~、なんか、わかります。
すごく大事なことなのに、人が集まりすぎるとなんで、
ダメになっちゃうんでしょうね……。
目先の利に走っちゃうからかなあ?
やっぱ人間が集まると、どうやって儲けようとか
そういうこと考えちゃうからなのかなあ?」
アイドルがデビューしてわーっっと周りで
騒ぎに騒いで、五年もすると、
「そんな人もいたわよねえ」なんて残酷なことを
言われるみたいに。
美味しいラーメンの店が雑誌に載った途端に
味が落ちてしまうみたいに。
人がわーっと集まってくると
何か大切なオーラみたいなものを
食いつぶしてしまうのだろうか。
それと同じで、大事なものが
大事でなくなるのが、
しょっちゅう起こってる。
スピリチュアルという言葉も、
初めて触れたときは
もっときちんとした言葉だった気がする。
なんというか、
縄文まんじゅうの登場とイメージが被るのだ。
縄文の魂を、まんじゅうにしなくてもいいと思うし、
まんじゅうにされたら、伝わるものも
伝わらないと思うんだよね……。
三内丸山遺跡には、遺跡にたどり着く前に
「縄文時遊館」という、ものすごく
近代的な縄文のジョの字もないような建物を通っていかねば
ならないのが泣けるところです。
十年前、雪さんは行政の人に、
「ここはこのまま、縄文の森にしてくださいね」
と、お願いしたのだが、
なんだか普通にその意見は却下されてしまったらしい。
でも、何にもない穴ぼこが
そこの建物を通り過ぎれば開けてくるから。
もともと三内丸山は野球スタンドを建てる予定で
掘り起こしたら、
遺跡が出てきちゃった!なんて場所なんだし。
野球場になってたら、なってたで。
縄文野球ができたのかもしれないなあ。
ホームベースの下から
土器が出土したりして。