ダメっ!ってあんまり言いたくないなぁと思ってはいるのですが、
余裕がなくなってくるとついつい口から出てしまうんですよね。
なんとかしないとなぁということで、「ダメではない!」を口癖にしてみたんですが・・・
第121回 ダメではない。
育児生活、二年五ヶ月。
これまでに自分なりの育児というものをどうにか、
体で覚えて習得して来たのですが。
何度も何度も荒波が来ては憤り、それをこらえてどうにかやってきました。
そこで、たどり着いた考えが三つあります。
一つは、「子供に振り回されるな、振り回せ!」ということと、
「ムリをするな、楽をしろ!」
「子供が生きてりゃ、それでいい!」ということです。
もう、最終的には生きてりゃそれでいいですよ。
子供に絶対手を挙げないとかもできないし。
悪いことしたのに殴らないとストレス溜まるし。
ゴンってやったくらいで死にはしないよ!
そういうことが、ようやくこの二年五ヶ月でわかってきたのでした。
(二年五ヶ月で師匠が丈夫になったのかもしれない…。)
完璧な育児とかって、ムリ。そんなのムリ。
先日訪れた保育園の先生達に、
「育児と保育って、やっぱり違うんですか?」と聞いたところ、
「自分ちの子育てについては、あまり多くを語りたくないですね…。」と、
先生達は苦笑いをしながら、すごく正直に答えてくれたのでした。
先生「楽しさあり、葛藤あり…。生きてる中で起こることですから、
仕事では得られないものを感じています。」
これは、名言だと思う。
「生きてる中で起こることだから。」
きっと、思った通りにいかないのが育児なんですね。
そうこう思ってご飯支度をしていると、
師匠が前掛けを外して投げ捨ててるじゃないですか。
私「師匠、ちゃんと前掛けしなきゃだめだよ」
そう言うと師匠は誇らしく言いました。
師匠「だめでは、ない!」
私「な…!」
師匠「だめでは、ない!」
これは私の口癖です。
息子が悪いことをすると、バッチャが「師匠はだめだね~!師匠はだめだ!」と。
何の悪気もなく繰り返して言うので、やった行為に対してダメとは言っても、
本人を否定してはならないという思いから、
「だめでは、ない!」という言葉を編み出したんです。
育児をしているとどうしても口癖になるのがこの、「ダメ」という言葉。
あれしちゃダメ。これしちゃダメ。ダメダメダメ。
だけどもこの「ダメ」って言葉を聞くとすごく、ダメな気分になってくるので。
ダメと言われても平気でいられる魔法の言葉…
「だめではない!」を、発明したんでした。
おお。この「だめではない!」を言うときの師匠の誇らしげな態度。
そうだお前はダメではない。
しかし次の瞬間、師匠が嫌いな食べ物を床に投げ捨てました!
私「…!床に投げるのは、ダメ!」
師匠「だめでは、ない!」
私「わったりやるぞー!?」(※しばきたおすぞ!?の意味。)
言葉で通じない時は腕力に訴えます。
だけども、おまえはダメではないんだよ、と。言って聞かせてます。
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