無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2012/05/23 カテゴリー: 今日のさとり。 タグ: 瞬間自分 自分が変わる瞬間について への2件のコメント

自分が変わる種というものを、心の中に私は持っているようなのです。

なんか「変わる」っていうと変身でもしてかっこうよくなれるような

錯覚があるのですが、私の変身は非常に地味です。

 

地味ですが、本人にとってはなくてはならない変身で、

しかもその変わる瞬間に、これからの行動が変わるかもしれないという、

大きな意味合いを持ちます。

 

その心の中にある「変わる種」は、最初に生まれた時は「違和感」として

登場します。

 

「あれ? なんで私、こんなことにひっかかっているんだっけ?」

 

みたいな、小さな違和感です。

その違和感を、急に言葉にしたりしないで、自分は育てるようにしています。

育て方は簡単です。放っておくんです。

 

そうすると違和感の種を土に埋めたまま、

私の生活は進みます。種が生まれて6ヶ月も生活を続けると、

季節も変わるし、自分の状態も勝手に変化します。

気づかないうちに細胞分裂や日々、少しずつ訪れる小さな情報や友人の発言によって、

だんだんに変化し、

6ヶ月前の自分とは別の生き物になっているのです。

そうなった時に、あの種を見てみると、

あらまあ、不思議。

芽が出ているではありませんか。

 

6か月前に「違和感」としか感じられなかったものが、芽を出しているんです。

そうするとその芽に対して、違う気持ちで取り組むことができます。

 

でも、種が種のままだった時に、むりやり光を当てて発芽させようとしても、

うまくはいきません。もし発芽したにしても、それは無理矢理の変化なので

体と心がついてきてくれないのです。

情報は、頭の方で処理しますが、頭だけ先に進んでいってしまっても、

自分の心と体がついてこれていないと、どうしても不具合が生じます。

なので、変わる時は何ヶ月かの時間をかけて、ゆっくりと

心と体も納得できるように変化するのが

いいかなあと思うんです。

 

今の自分を変えたくて、みんな仕事をやめて新しい自分を探すじゃないですか。

それもありだと思います。

でも、仕事が変わっても自分が変わっていないということは

往々にしてよくあることなんです。

小さな種は生まれているのに、それに気づいてあげれないことの方が

多いんじゃないかと思います。

劇的な変化を望んでしまうと、小さな変化の兆しを見失ってしまいます。

小さな種の存在を察知して、それを育てるのが

大事なのかなと。

 

そのためには、時間というものをどう捉えるかが

勝負なんだと思うんです。

 

一日、24時間。

一日という区切りに仕切られて生きていますから

頭の中は24時間単位で物事を考えがちになります。

でも、今から24年間のことを考えれば、

何をもってものごとを成し遂げるというか、自分が思い通りの自分になるために変わるということのためには、

もっと、時間をかけてよいのだと、感じられるようになると思うんです。

 

すべての経験は自分を活かしてくれるじゃないですか。

どんな無駄なことも、意味のないことも。

あらゆるものが自分を活かそう、活かそうとしていて、

しかも、自分の出会う研究対象というものは、

自分にしか訪れないのです。

 

人生は、研究のためにあるのだと思います。

与えられた研究対象は、自分の心です。

 

テーマは自ずと寄ってきます。

自分が困っていることがあったら、それこそがあなたの

一番大切な研究テーマなのです。

 

2件のコメント

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お久しぶりです。言葉で表すのが不得意な人間なので、スイッチさんが、私の気持ちを表してくれたって感じがしました。また実業に遊びに来て下さいね。

よーくわかります。例えば、これは絶対必要ないことだと信じていたことが、ある日、そうその違和感・・・。もしかして大事なことなんじゃないとか、本当に目からうろこっていう感じがしたり、と、自分が一皮むけたっていうのを実感できる時が、年に1度くらいあります。そのときなんだか心が広くなったというか、ますます色んな物を許せちゃったりして、楽しくなることがあります。

わあ、鈴木先生、コメントありがとうございます!

読んでくれてすごく嬉しいです。

実業高校に、白取農場の白取さんがお話にいくって話を
小耳に挟んだのですが、
もしもよかったら、そのときは遊びにいかせてくださいね!

鈴木せんせい、今度またメールしますね-!