草間彌生「水玉の履歴書」がすごい

先日、メディアイン城東さんを訪れたら、「うちのバッチャ」が
草間彌生さんの「水玉の履歴書」の近くに置いてもらえていて、
とても嬉しかったのです。
 
地元の書店さんには、本を発売して4ヶ月経つというのに、しっかりと応援して下さっていて……
本当に頭が下がる思いです!
 
 
やはり草間さんの美術がすごいのは、時間を身体感覚として受け止め、
真剣に生きているからなんだと思うのです。
 
「時よ待ってくれ 私はもっと よい仕事がしたいのだ」
 
       (草間彌生 「水玉の履歴書」集英社新書より)
 
以下、新書で紹介されていた草間さんの言葉をご紹介します。
 
 
「わたしたちはポルカ・ドット(水玉模様)で自己の存在を忘れなければなりません。
たえず前進する永遠の時の流れに委ねて 自己の存在を喪失しなければならないのです。」
 
 
「作って、作って、作りつづけて、その表現の中に埋没していく。
それが私のいうオブリタレイト、つまり「消滅」ということなのである。」
 
 
「私は人の影響を受けたことがありません。
自分自身の芸術を信じているからです。」
 
 
 
「水玉の履歴書」の中で紹介される
60年代からの草間さんのアメリカでのアート活動が抜きんでている。
 
芸術家にしかできないほど、細かい作業の繰り返し、反復、小さなものが大きなものを覆うと
そこに異界が生じたように「見たこともない世界」が作られる。
 
 
象徴的な場所で当たり前のように全裸でいることは既に向こう側の領域から
渡ってきた者の気配を感じさせる。
ボートの中に敷き詰められたものは
男根を象徴とした無数の突起。柔らかな布でできている。
 
 
何千とあるその突起を、反復し、自らの手で作った草間彌生は、
何もなくても芸術家なのだと思った。
突起は家具の上に溢れ、家具は家具でなくなる。
草間さんは若い頃からこうだったのだと感じた……。
 
 
「芸術家が特に偉くぬきんでた人種なわけではない。」
 
 
「飢えが犯罪や戦争につながるように、
セックスの抑圧も、人間の本当の姿を押し曲げ、
人間を戦争に駆り立てる遠因になっている。」
 
 
「頭がものすごく古い人たちがいる。
ほとんどの問題はそこから起きる。」
 
 
「全世界の人に愛はとこしえと伝えたい。」
 
 
       草間彌生「水玉の履歴書」(集英社新書より) 
 
水玉の履歴書 (集英社新書)