無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2011/07/01 カテゴリー: ブログ。 タグ: いろいろ考え いろいろな考えまとまる はコメントを受け付けていません

最近、平川市は平川市議会議員の選挙のまっただ中でして。

選挙カーが、怒号(いや、名前を言っているだけか…)をあげながら

村の中をゆっくり通り過ぎていくので、

もう本当にあの音量は勘弁してほしいと思うのですが、


せめて……せめて、政策とか、何がしたいとか、そういうことを

言ってくれればいいのにそれを言う人は本当に少ないですね。


そして、その怒号をあげるオッサンに、

選挙活動の名目の元、手を握られてしまった私は

本当に気持ちが悪くて……、

そのときにハッと悟ったんです。


わ、私って、人間嫌いだったんだ!!


って。


長いこと、がんばって人間嫌いは克服したと思っていたのですが、

それは単に大人になって自分の周りに変わった人が集まったからであって、

そもそも私は普通の人の群れの中にいるといじめられるタイプの人間で

それが原因で人間嫌いになって、そもそも人間、苦手なんだよね!


そうでなければ、

向谷地生良(むかいやち いくよし)さんの

「安心して絶望できる人生」を何度も何度も、繰り返し読んだりはしないよなあ~!

って、気づいて納得した次第です。

安心して絶望できる人生 (生活人新書)/向谷地 生良
¥777
Amazon.co.jp

この本は面白いんですよ。以下、本文より引用します。


1 はじめに


秋山里子の自己病名は、「人間アレルギー症候群」である。

「人間アレルギー症候群」とは、自分も含めた「人間」に対して起きる

アレルギー反応である。

抗原=アレルゲンと化した人間に接するとさまざまな症状が出現し、

生きていくことが困難になる。

その結果、この八年間で転職一二回、転居を一四回行い、常に

「人間アレルギー症候群」を抱えた自分の居場所を探し求め続けてきた。


(「安心して絶望できる人生」 NHK出版より


そんな、生きづらさを抱える人たちが、

自らの病気(統合失調症であったり、過食であったり)を

「研究」することで、その答えを見つけていく

その病気に対する接し方を見つけていくという、


びっくりするほどリアルで、面白いほどまじめな

研究姿勢に圧倒される本です。

おすすめ。

よく考えたら、私が子どもが好きなのも、

単に子どもが抗原(アレルゲン)にならないからであって。

だけど人間嫌いな人間にとって、

抗原にならない人間との出会いというものは

本当に貴重な体験なんですね。

出会えた人には、心から感謝しています。

こんな私とつきあってくれて、いつもありがとう。

そんなこんなで。

選挙が始まってしばらくの間、

人間嫌いをテーマに物事を考えていたのですが。

最近、自分以外の人をすべて「他人」とするとなると、

「他人」という存在はいったい、どういうものなのかを

真剣に考えていたんですね。


他人は、驚異です。

他人は何を考えているのか皆目、見当がつきません。

そして他人は時折、私への境界線を越えてきます。

(選挙で手を握られたりね)

それなのにそういった驚異である他人に、

私自身が他の人にとってはそうなってしまうのです。


今年も、

夏に長野に行くから私以外の他人(家族)に

迷惑をかけてしまうな…と思い、

迷惑をかけるくらいならいっそのこと、自殺しようかと思ったんだけど、どう?

とケンさんに聴いてみたら、

「自殺される方が迷惑だじゃ!」と言われました。

こういったことを林さんの奥様(スイッチかあさんの奥様友達)に

相談したところ、

こんな解答がありました。

「日本では人には迷惑をかけるなって教えられるけど、

インドではそうじゃないのよ。

インドではね、人は迷惑をかけるものだから

迷惑をかけられても許してやれって教えるのよ」

と。


「お……奥様、それよ、それー!!」


そんなわけで。ようやくここ数日の考えていたことが

まとまった次第なのでした。