よく、自分の中へ問う。
どこへ行きたいのですか?
と。
表面が風にさらされて、ビュービューと吹かれている時は
表面のことしか考えられずにいる
内っかわの
思いが沈んでいく時に
その音をよく聴こうとしていると
かすかな、
水の音が聞ける。
何かをしようとしている時に
かえって何もできなくて
たちどまって無音である時に
その無音がどうやら
じぶんにとって本当のことなのに、
それを証明する
力がない
その、無音のところへ
とどまれたら……
そこが私の
還りゆく場所ならば……
そこへ、
其処へ。