フリーペーパー「AtoZなび」を作っていました。
ここ数日、奈良美智+graf AtoZ展のフリーペーパー作業に
没頭していたスイッチですが、
ようやく今日、最終号の入稿にこぎつけました…!
こちらは3号の「小屋」特集。ピンク色が可愛いです。
折りたたむと小屋の形になるこのフリーペーパー。
1号(茶)、2号(青)、3号(ピンク)、4号(キミドリ)を並べると
、小さな街が出来上がります。
県内のアート関連施設、図書館、観光館、青森空港、能代空港、
東京はAtoZカフェで手に入れられると思います。
(売り切れゴメン!)
フリーペーパーとはいえ、初めての責任編集。
しかも、最終号はずっと形にしたかった「記憶」特集をやることができ、
本当に嬉しかったです。
「はじめての記憶」に何かあるのではないかと思い、
今年の三月頃からずっと、たくさんの人に
「はじめての記憶」を、語って頂いていたのですが。
それを、アルファベットと同じ数26個集めて、
小屋状にデザインした家に収めたいと思っていました。
AtoZに関わった方々の記憶を26個集めて、
奈良美智さんの初めての記憶や、graf 豊嶋さんの何故か忘れずに憶えている
熱を出した時に見る夢の話とか。
八十歳の倉庫のオーナーの「はじめての記憶」や、
小さい頃に自分で水を溜めて顔を洗えなくて、お父さんに濡れたタオルで顔を洗ってもらっていたという、女の子の記憶。純粋に、はじめての記憶って、ピュアなものばかりなのです。
なんで憶えているのだろう?
何故こんな記憶が残っているのだろう。
私のはじめての記憶なんて、「丸くて平ぺたい石を拾う瞬間」ですから、
なんで憶えているんだか、全く見当もつきません。
だけど、この記憶になぜか、癒されることがあります。
最初のうちは、なんのイメージなのかわからずに
時折繰り返していたのですが、
これが「はじめての記憶なんだ」と分かった頃から、
そのイメージに意識を集中すると、
三歳の頃の、石を拾うことだけに意識を集中していた
感覚が残るのです。
何かあるのか、何もないのか全然わからないのですが、
そんなはじめての記憶を26個集めた今回の「AtoZなび」vol.4は、
なんかすごいものができたといった自負があります。
単に、やりたかったことができたから、それで嬉しくて得意になってるだけなんですが。
だけどフリーペーパーを作成するに当たって、集まった仲間でとにかくわけもわからず取材、文章書き、イラスト、デザイン、マップ制作にここ三ヶ月の間、走り続けてきて、昨日で最後の作業で全員でパソコンの前で校正作業をして(何かすごかった!)
ああ、また新しい仲間ができた!と
嬉しくて泣きたくなっちゃったんですね。
スイッチ母さん今年で30歳だから。
この年で新しい仲間ができるなんて、すごく嬉しかった。
いつも奈良展の時って、ボランティアなんて私の性に合わないはずなんだけど
行くとすごい私の求めていた人達がいて、闇雲に作業しているうちに、
そんな大好きな人達と仲間になっちゃってるのが
本当に嬉しいのです。
とにかく、感謝します!
刷り上がりは来週の火曜日。10月22日の最終日まで、吉井酒造煉瓦倉庫のみの限定配布で一万部刷ります。
AtoZを訪れたら、このフリーペーパーを探してみて下さいね!