無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2006/10/13 カテゴリー: ブログ。 タグ: AtoZなびはじめて記憶 はじめての記憶~AtoZなび~ はコメントを受け付けていません

フリーペーパー「AtoZなび」を作っていました。

ここ数日、奈良美智+graf AtoZ展のフリーペーパー作業に

没頭していたスイッチですが、

ようやく今日、最終号の入稿にこぎつけました…!


AtoZなび

こちらは3号の「小屋」特集。ピンク色が可愛いです。

折りたたむと小屋の形になるこのフリーペーパー。

1号(茶)、2号(青)、3号(ピンク)、4号(キミドリ)を並べると

、小さな街が出来上がります。


県内のアート関連施設、図書館、観光館、青森空港、能代空港、

東京はAtoZカフェで手に入れられると思います。

(売り切れゴメン!)


フリーペーパーとはいえ、初めての責任編集。

しかも、最終号はずっと形にしたかった「記憶」特集をやることができ、

本当に嬉しかったです。


「はじめての記憶」に何かあるのではないかと思い、

今年の三月頃からずっと、たくさんの人に

「はじめての記憶」を、語って頂いていたのですが。

それを、アルファベットと同じ数26個集めて、

小屋状にデザインした家に収めたいと思っていました。


AtoZに関わった方々の記憶を26個集めて、

奈良美智さんの初めての記憶や、graf 豊嶋さんの何故か忘れずに憶えている

熱を出した時に見る夢の話とか。

八十歳の倉庫のオーナーの「はじめての記憶」や、

小さい頃に自分で水を溜めて顔を洗えなくて、お父さんに濡れたタオルで顔を洗ってもらっていたという、女の子の記憶。純粋に、はじめての記憶って、ピュアなものばかりなのです。


なんで憶えているのだろう?

何故こんな記憶が残っているのだろう。

私のはじめての記憶なんて、「丸くて平ぺたい石を拾う瞬間」ですから、

なんで憶えているんだか、全く見当もつきません。

だけど、この記憶になぜか、癒されることがあります。

最初のうちは、なんのイメージなのかわからずに

時折繰り返していたのですが、

これが「はじめての記憶なんだ」と分かった頃から、

そのイメージに意識を集中すると、

三歳の頃の、石を拾うことだけに意識を集中していた

感覚が残るのです。


何かあるのか、何もないのか全然わからないのですが、

そんなはじめての記憶を26個集めた今回の「AtoZなび」vol.4は、

なんかすごいものができたといった自負があります。

単に、やりたかったことができたから、それで嬉しくて得意になってるだけなんですが。

だけどフリーペーパーを作成するに当たって、集まった仲間でとにかくわけもわからず取材、文章書き、イラスト、デザイン、マップ制作にここ三ヶ月の間、走り続けてきて、昨日で最後の作業で全員でパソコンの前で校正作業をして(何かすごかった!)


ああ、また新しい仲間ができた!と

嬉しくて泣きたくなっちゃったんですね。


スイッチ母さん今年で30歳だから。

この年で新しい仲間ができるなんて、すごく嬉しかった。


いつも奈良展の時って、ボランティアなんて私の性に合わないはずなんだけど

行くとすごい私の求めていた人達がいて、闇雲に作業しているうちに、

そんな大好きな人達と仲間になっちゃってるのが

本当に嬉しいのです。


とにかく、感謝します!


刷り上がりは来週の火曜日。10月22日の最終日まで、吉井酒造煉瓦倉庫のみの限定配布で一万部刷ります。

AtoZを訪れたら、このフリーペーパーを探してみて下さいね!