無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2006/02/25 カテゴリー: アート。 タグ: アラーキー写真 アラーキーに写真を撮ってもらおう はコメントを受け付けていません

アラーキーが青森に来るよ!

しかも弘前中三(なかさん)デパートに来るよ!

屋上ショーじゃないよ!

青森県の顔写をしに来るんだよ!

アラーキー

青森ノ顔 縄文ノ顔

これは、青森県立美術館のオープン記念展で

2006年の十月から約二ヶ月間、「縄文と現代」展(仮称)の

プロジェクトとして写真展が行われます。

2006年1月1日現在、青森県在住の方なら誰でも応募可能!

弘前市、青森市、八戸市で撮影されます。

詳しくはコチラ! http://www.j-face.info/

2月28日当日消印有効まで、ネットからでも応募できます。

まだ応募してない方は急いで!

でもみんな思ってるかも知れないけど、応募してくる若い子達よりも

村の方に行ってババ様たちを写した方が

青森ノ顔は撮れるんじゃないかと思うんですが。

とりあえず、うちのバッチャの了承を得て

バッチャの写真を応募してみました。

あと、師匠と私も。

ジジババがたくさん集まればいいなと思っています。

アラーキーの写真集は、

苦しくてせつない。

奥さんの ヨーコさんが亡くなった後

ファインダーの何処を探しても、亡くなったヨーコさんを探していて

空を写しても猫を写しても、そこには

いないヨーコを探していて。

涙とともに嗚咽が漏れる。

ここまでの情念を、写真から受ける。

アラーキーの写真展を2000年頃東京で見たが、

何故か入ってすぐの入り口に

桃色のコート が展示してあって、

それを見たら突然ボワッと泣けてきた。

狂おしいくらい、大切なコートだったのだと思う。

そんなこんなで

アラーキーが弘前に来る。

アラーキーの撮る顔写が楽しみだ。

東北の顔写といえば、岡本太郎の『東北』も凄いです。

岡本 太郎, 飯沢 耕太郎, 岡本 敏子
岡本太郎の東北

大地のエネルギーを感じます。

これは、凄いです。

昨日は子供と舞踏家の雪雄子さんと一緒に

三内丸山遺跡に行ってきました。

雪の三内丸山、すごくよかった……。

クリの木で造った縄文の大型縦穴住居に入ったら、

むわっとするような土の匂いと茅葺きの匂いで。

土の上に囲炉裏を囲む石があって、

その石は五千年も昔からその場所にあったのだそうです。

石って、すごい…。

十年前、三内丸山遺跡が発掘されてばかりの頃、

東京から移り住んできたばかりの雪さんがラジオのニュースを聞いて

遺跡に駆けつけると、

そこは発掘の穴ぼこだらけで、

五千年前に柱を立てた直径二メートルもの穴がぼこぼこ空いていて、

その穴を見つめていた雪さんはすごい大地のエネルギーを

感じてしまったのだという。

「踊っている時には自我なんて何にもないのよ。」

と、雪さんは語る。

言葉にならないまま三内丸山のまわりをゆっくりゆっくり

何周も歩くうちに風が自分の身体を巻き始め、叫びたくなり

踊りたくなってしまったのだそうだ。

その時の風は水平でやわらかだったという。

「それに対して自分が思っている突き刺さるような叫びは

垂直だったのです。その空間感覚は、たぶん、自分が今まで踊ってきて、

後天的に養われたものだと思います。

 やわらかい風の中にぐさっと自分に突き刺さる物とは情念でもなく

過去からの叫び声のようなのです。

 踊りたい、歌いたい、叫びたいという以外にはなにもなかった」

    

 (1996年九月発行『季刊 稽古館 特集 小牧野環状列石』より)

帰りは青森市に向かう途中に7号線沿いにある、

『百恵』のそば屋さんに寄った。冬は昼しか営業してないんだって。

だけどここのそばは青森県で一番美味しいと思う。

冷たい麺を温かい付け汁で食べる『鴨そば』が一番好きだ。

雪が解けたら、小牧野のストーンサークルを

見に行こうと思う。