無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2012/03/09 カテゴリー: アート。 タグ: 久しぶり舞踏 久しぶりの舞踏 はコメントを受け付けていません
山田スイッチの『言い得て妙』 仕事と育児の荒波に、お母さんはもうどうやって原稿を書いてるのかわからなくなってきました。。。-120308_1619~001.jpg

写真は、舞踏の音楽を担当された小宮広子さん。

昨日は弘前市の鳴海要記念陶房館で、
久しぶりに舞踏を観た。

竹之内淳志さんという舞踏家の方で、フランスに住んでいる日本人舞踏家の方。
私のお友達の雪雄子さんとは、25年前に北方舞踏派で一緒に踊ったこともある。
フランスに住んでいて、今回の東日本大震災の被害を見て、
東北で舞踏の巡礼に出られた。

小宮広子さんというパーカッションの方と共演するこの舞踏は、
終始、音を大切にしていたように思う。

登場の時の声の倍音、どこからともなく聞こえる風のような音は
小宮さんの息。
鈴の音が集まってきて静かにトランスする世界。
くるくると回る竹之内さんは
まるで宇宙と遊んでいるよう……。

私が出会った舞踏家は、みんな宇宙と一緒に遊んでいて、
鳥や魚、子供を師匠にしていて、
風になったり空になったり。
とても自由に、生きている瞬間瞬間を祝福するように
踊っている。

すごいことだなと、思う。

竹之内さんは、被災地でのワークショップでは
子供達と一緒に鳥になって踊ったり、ウサギになって踊ったり、
風になって、空になって……そうやって無邪気に子供達と踊るそう。

子供達がお礼に歌ってくれた歌が、
何十倍も何百倍も自分たちを励ましてくれて……と、
小宮さんも語っていた。

この自由さ、あどけなさはもう
神様の領域かと思う。

もっともっと、自由に。
こんな人に触れなきゃ、新しい私はやって来ないのかもしれない。

舞踏を観た翌日、
黄色い花がきれいに目に映った。

鳴海要記念陶房館の雪庭に活けられた
黄色い花を思う。

お花やさんで、お花を買う。
そして私は、震災後一年を、花を買う余裕なく
過ごしていたことを知り、
あどけない舞踏家さんに、感謝の気持ちでいっぱいに
なったのでした。

3月11日は、宮城県七ヶ宿の 七ヶ宿白炭 自然の中で
踊られる予定です。
じねん舞踏即興『千の雫、千の花』追悼と再生に
舞踏 竹之内淳志 音楽 小宮広子 水、石、竹、鈴、他・声
 
宮城県刈田郡七ヶ宿町字侭ノ台100-2
問い合わせ
hakutan7sato@ms5.et.tiki.ne.jp

詳細は、http://www.jinen-butoh.com/profile.html へどうぞ