無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2009/01/07 カテゴリー: 子育て。 タグ: 今年抱負 今年の抱負 はコメントを受け付けていません

今年の抱負は、本当に普通なことなのですが。
二人の子供を無事に育て上げたいっていうのしか、
思い浮かびませんでした。

子供が二人になるなんて、本当に変な感じです。
だけど多分、私って三人くらいは産むような気がするんです。
気のせいだとは思うんですがポコポコ産むと思います。

今、田口ランディさんの新刊『パピヨン』を読んでいて、
なんだかすごく面白くて。
この「面白い」っていうのが、私は以前は
「笑い」にしか焦点を当ててこなかった人間であったのに、
ランディさんの本を読んで初めて、
「笑いじゃないのに、悲痛だったり、壮絶だったりするのに
どうにも興味を奪われてしまって、のめり込んでしまう」

というのを、感じたんじゃないか?と思ったわけです。

初めて触れるエリザベス・キューブラー・ロスという人。
そこに関わった途端に動き出すランディさんの運命。
許せない肉親。
だけど私はまだ物語を半分しか読んでいないので、
この先、この、物語の先に。長年憎み続けた父を、ランディさんは
許すことができるのかどうかが、すごく気になる。というより、
惹き付けられてしまう。

自分の父親に対する感情というのは、
本当に。どうにも制御できないものがあります。
一日二十四時間、1440分あったら、大好きのは10分で。
残りの1430分は
本当に頭に来たり、なんでそうなんだ!?と憎んだり恨んだり
してしまうのが、私にとっては唯一。自分の父親なのです。

そこを解く鍵が、この本に記されているように思えてならないのです。
パピヨン/田口 ランディ

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お正月は、師匠が起きる前の一~二時間に、
色々と本が読めて超ハッピーでした。
よしもとばななさんの新刊、『彼女について』は、
途中まではいつものばななさんの世界でした。
だけど、途中から、完全に今までのファンは、期待を裏切られたと思う。

その裏切りの、なんともいえぬ爽快感。
ばななさんは、新しい魔法を使うようになったのだと思った。

彼女について/よしもと ばなな

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小説って本当に面白いと思った。
本当に最近、良い本に当る。
スイッチも歩けば本に当る。

そして年末は岡本太郎を読み漁ってました。
岡本太郎は、一体、どこまで新しいのだろう?と。
確信に満ちて、言葉にならぬ領域を次々に新しい言葉で
織りなしていくもはや芸術。生命の共感。
この人は本当に、身体中で感じるものを言葉に置き換えたのだと思う。

やはり、これを読まなきゃ縄文は語れないと思った。

美の呪力 (新潮文庫)/岡本 太郎

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以上、全部お勧めです。
ああ~。本当に。本が読めるって、幸せなことだなあ……。