無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2006/07/31 カテゴリー: ブログ。 タグ: AtoZgrafオープン奈良美智 奈良美智+graf AtoZ展 オープン!! はコメントを受け付けていません

 


とうとう展覧会が始まってしまった…!

本当に倉庫の中に架空の街が出来てしまいましたっっ


 


 


 

このAtoZ展というものは奈良美智+grafの頭の中の世界を、

実際に作ることで追体験させるプロジェクトのようなものである。

私はよく、「見えてる世界」というものにこだわる方なのだが、

小説を読んだり絵を見たりするときにいつも、

「その人にしか見えない世界」、

または

「その人の指先から洩れてくる世界」

というものに非常にこだわる習性がある。


 


 

だから、作品という形にして見せられたときに、

震えが走るほど興奮するのだ。

もう、とうとうとなってしまう。


 


 

元から、奈良さんの絵を見せられたときに

そんな風にたまらない気持ちになってしまう方だったのだが、

彼らが作った「小屋」を、

大阪のS,M,L展で見せられたとき、

私はもう泣けて泣けてしょうがなかった。


 


 

意味なんかわからないのに泣けるのだ。

廃材から作られた小屋。ただそれだけなのに、

私の脳の古い方の記憶がその廃材のボロボロになった箇所から

引きずり出されておかしくなってしまうのだ。


 


 

今回は小屋が建てられる様を取材を通してつぶさに見てきた。

ペンキを塗られる前の状態が泣けるほど美しかった小屋もある。

しかし、完成した今、私は彼らの見せたかった風景を

今、見ているんだと思う。


 


 

ボランティアで参加している皆さんは、

できることならたった一日でもいいから

自分が「お客さん」になって、

倉庫の世界を体験してください。

仕事をしている時と違う作品に見えてくるから。

何故か2002年に開かれた時、

同じ作品でも自分の状態によって

見える世界が違ってくることを強く感じていたから。

本当に何も考えず、

ただ一人の観客になったときに見えてくる世界っていうものもあるから、

たった一日でもいいから倉庫の中に、

お金を払って見ることをお勧めします。

すごい世界が体感できるはず。

onnnanoko

 

 

ところで、アートの展覧会だというのに

28日に開かれた内覧会では何故か、

着ぐるみウサギのピョン子ちゃんと、犬のセント君が登場!

「何故着ぐるみ!?」

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※ウサギの中は奈良さん、犬の中は豊嶋さんです。



と驚いていると、なんと中身は奈良さんとgraf豊嶋さん!

子供達が夢中で飛びついてくる。

「中に人間が入っているんだよー!」

と言いながらも離れない子供達。

絵を完成させ、朝まで乾杯を繰り返して酒を飲んでいたというのに、

着ぐるみまで着る体力が一体どこに残っているのか。

この人達はなんてすごいパフォーマーだ、と思う。

 

 

 

 

この後、ピョン子ちゃんとセント君の手によって鏡割りが行われた。

そしてピョン子ちゃんが着ぐるみの頭を取ったまま

DJスタート!!

ここで私は自分の年も考えず、

ピョン子ちゃんの頭を被ってダンシング!!

昔取ってしまった杵柄のせいで、、、踊り出すと

止まらないんです…。

しかも、最近では筋肉痛が二日遅れてくるようになったので、

自分の限界も知らずに踊り狂ってしまうんです。

あああああ……。

ピョン子と一緒に踊り狂う子供達。

会場では本場ドイツの手作りソーセージが焼かれ、

(会場で腸詰めが行われたらしく、

ドイツ人に在住のミュージシャンの方が、「日本の肉はジューシーだ」

語ってらっしゃいました。)

そしてキャンプファイヤーが始まった。

honoo
 

 

 

 

このキャンプファイヤーは奈良さん達が宵宮の後で

花火をやった時、

「キャンプファイヤーやろうや」という

話になり、廃材を使って、消防の許可を取って、

実現したものなのだそうだ。

 

 

 

なんでも実現しちまうんだな、こういう時は!

キャンプファイヤーの炎越えをgraf AtoZ チームの

ワッキーさんが調子に乗って始め、

次々と炎を飛び越える実行委員の方々。

会長とかも炎を飛んだ。

「なんかイケル気がする!」

そう思って前へ出ると私の愛称である「ナカタン」コールが!

うおおおおおおぉぉお!と走っていったら

飛べました!!

(飛んだときはもうちょっと、炎弱めでした。)

 

 

この後graf豊嶋さんが、

着ぐるみの下を着たまま炎を飛び越えて、

「そんなばかな」とみんなをハラハラさせた。

なんでも起こりうる祭の夜に、ウクレレが鳴り響いていた。