核のゴミ問題が話題になっているが、あれって地中に埋めずに
宇宙に投げたらどうなんだろうか？ということでケンさん（夫）に聞いてみた。
私「核のゴミをさ、あんなに揉めるんなら宇宙に投げたら（捨てたら）
いいと思うんだけど、それってやっぱり地球人としてヤバいから
そういう案が出ないのかなあ。」
ケンさん「それは最終的には流行るかもしれねばって、ありえねえ。
宇宙に投げるって一体、いくらかかると思ってるんずよ？」
「いや、だって地中に埋めるのだってボーリング調査するだけで
何十億って支払わなきゃいけないんでしょう？
だったら地中にない分、安心じゃん。
漏れるのが心配で反対運動してるんだから、
地球で漏れるより宇宙で漏れた方がいいんじゃないの？」
「宇宙のどこさ投げるのよ？」
「アポロ着陸みたいに月か太陽にドーンって。」
「……太陽さ、真っっ直ぐに投げればなんとかなるかもしれね。
太陽っきゃ、放射能の塊なんだはんで。地球から出たものぐらいだば、
太陽さしてみれば、ハナクソ付けられたぐらいにしか思わねえべ。」
「あ、本当？やっぱり！ほら、紫外線が有害になってきてるっていうから
それって、オゾン層が薄くなったからでしょ？
でもオゾン層が薄くなる前も太陽の光は変わってないはずだもの。
そうとう凄いもの出てると思ったんだって！」
「おめよ、有害かどうかなんてのは人間様にとっての話であってよ、
そったこと言ってるようじゃ話さなんね。
有害とかいうヤツ、頭おかしい。」
「ゆ、有害じゃなければ…なんていうの？つ、強い？」
「もっとありのままを考えれ。それに投げるったってよ、
地球から太陽さ真っ直ぐ投げればいいばって、
少しでも逸れれば宇宙さ漂流するや？」
「げ。」
「それに一体、いくらかかると思ってるんずよ？
地中さ埋めればいいばな。 何十億か払えばそこさ埋め放題なんだべ？
だったら、最初に金払って埋めればいいばな。
核のゴミっきゃ、重てえんだ？」
「そっか…そういやプルトニウムは重かったね…。」
しかし、毎度のことながらケンさんはただの不動産屋なので、
こんな討論をしていたところでケンさんが管理するのはアパートから出る
住民のゴミの分別だけなのでした…。