無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2011/04/11 カテゴリー: ブログ。 タグ: 春祭祈り 春祭~祈りをめて~ はコメントを受け付けていません

山田スイッチの『言い得て妙』 仕事と育児の荒波に、お母さんはもうどうやって原稿を書いてるのかわからなくなってきました。。。

 陸奥新報紙 4月10日付け 「山田スイッチの育児日記」より

 「3月だし、女の子らしいイベントを一緒にやりませんか?」と、

友人で主婦でありながらシンガーソングライターである

koyomi(こよみ)さんに
誘われたのは先月5日のこと。

 

「春祭」というイベントで、

私は10才の頃から25年間続けてきた

「エジプトカード占い」を披露することになりました。

読者の皆さんに怪しまれてはいけないと、

情報はできるだけ小出しにしてきたのですが。

スイッチかあさんの占い歴はなんと、25年。


10才の頃に姉に買い与えられた

「王家の秘宝 エジプトカード占い」という

エジプトのタロットカードで何人もの人を占ううちに、

私は臨時職員ならぬ、臨時占い師になっていたのでした。


 春祭の参加者は、私の大好きな着物作家のやまもとゆみさんと、

弘前を中心に活動している可愛い手作り雑貨と

手作りお菓子の女の子ユニット「rosette(ロゼット)」
の皆さん。

そしてkoyomiさんです。


やまもとゆみさんは、

まるで1つの美術作品のような下駄や草履を作る方です。
パリで見つけたリボンやベルベット、インポート麻

本天を使って作った鼻緒に、

繊細な手刺繍の入った鼻緒を津軽塗りの下駄にすげて。


そうして出来上がった下駄やお着物をパリで発表された方なのですが。
今回は、参加者がその場で手作りできる、レースやリボン、

カメオ風のモチーフを使った手作りワッペンの講座を開いてくれました。


rosetteさんが会場にミモザの花のブーケを活けてくれて、

いちごを使ったお菓子の販売があり、ハーブティーの香りが漂い、

手作り雑貨の女の子らしさ溢れる会場で。


私は、ゆみさんがデザインされた濃いピンクのお着物を着て、

ひたすらに、悩める乙女達をバッタバッタと占っていたのでした。


「うう~ん。この恋はまだまだ階段を登っている途中だね! 

踊り場に出るとみんな安心するんだけどさ、

階段の途中だとはっきりしなくて焦るんだよね。

でも大丈夫! このカードの並びだったら

登ってりゃそのうち踊り場に出るから! 焦らず、粘り強く、よ!」


と、すっかり占いオバサンに成り果てていた私。

しかし、そんなオバサンの雰囲気も軽く吹き飛ばすほどに、

最後を締めくくってくれたkoyomiさんのライブは、心に響くものだったのです。


高く、澄んだ声で歌が始まり、

アコースティック・ギターの深く優しい音が響くと。

まるでkoyomiさんがつくった歌の海の中へと潜るように。

会場は1つにまとまり、みんな静かにその歌の世界へと

入っていったのでした。


ポロリと涙をこぼす人、静かに聴き惚れる人。

この大切な時間を過ごした一週間後、

あの大きな地震がありました。

祈りの込められたワッペンを、

ゆみさんは被災地に義援金を送るためにたくさん作りました。

一つ一つ、手作りで。


その思いは美しさとともに、復興を願う人達の元へと、

届けられています。



山田スイッチの『言い得て妙』 仕事と育児の荒波に、お母さんはもうどうやって原稿を書いてるのかわからなくなってきました。。。-110411_1226~001.jpg

    やまもとゆみさんの手作りワッペン