- マアジナル/田口 ランディ
- ¥1,785
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子供たちを早めに寝せて、徹夜して最後を一気に読み終えた。
ランディさんの新刊「マアジナル」。
この本はランディさんそのものだ。
ランディさんに会うと、本当にこの人そのものが小説だと思う。
頭の中、身体の中に物語が蓄積され、溢れんばかりの人。
お話を聞いていると脳みその中があっちこっちに
引っ張られたり潜ったりする。量子論、縄文、科学、宗教、産土小屋、海、UFO・・・・
ランディさんの処女単行本の「コンセント」を読んだ時は頭の中身をむんずと
掴まれて上に飛翔するようなイメージがあったが、
今回の小説ではカッキーン!!と。
白球をバットで飛ばすように、打ち飛ばしている。
もう、意識は飛んでいくから大変だ。
それに今回、出てくる人物のこの先が気になってしょうがない。
直樹はどうなるのか、陽一はどうなっちゃうのか。
統合失調症の将太が最後はかっこうよくてかっこうよくて。
UFOの呼び方まで覚えてしまった・・・・。
これは、まぎれもなくランディさんだ。
ものすごく濃い森の中にいるみたい。
頭の中がお祭り状態。
昨日の晩は台風が空気中の塵をすべて吹き飛ばしたのか、
すごく星がきれいだった。
今朝の透き通った空の色と雲の形。
小説を読み終わった後は、何か特別な気分になる。
ランディさんは新しいステージに立ったと思う。
ランディ・ファンはきっと、これが来るのを待っていたんだ!