無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2007/02/15 カテゴリー: ブログ 目が濁る はコメントを受け付けていません

十歳の時に姉に買い与えられたエジプト占いというカードを、
三十歳まで持っていたスイッチ母さんです。
占い歴、二十年……。
自分の中のどんな経歴よりも長い期間やってきたことなので、
実をいうとコラムを書くより得意だったりします。(そんなじゃダメだろう!?)

たくさんのご応募、本当にありがとうございます!
普段出会うことのできない読者の方々からメールを頂き、
「ああ…本当に読んでくれてる人がいるんだなあ…」と
感慨に耽りました。

本日午後三時で定員の15名を超えましたので、
17名で締め切らせていただこうと思っています。

もしも、お友達が占ってもらう場合、付き添いでのご来店はOKです。
また今回の応募で漏れた方々も、
次回、またその次回と、単発でやってみたいイベント(現在、
RABのラジオ番組と組んでやれないかどうか、画策中。)なので、
場所が決まり次第、告知して行きたいと思っています。

スイッチ母さんの占いで、
一体何を伝えていきたいのかというと、

占いというものは、言葉だということです。

エジプトカード占いには25枚のカードの意味があり、
その意味はカードを引く人が25枚の中から選びます。
その人に必要な言葉なら、そのカードの持つ意味は大きく響くし、
その人に必要でない言葉なら、そのカードの持つ意味には何の力もありません。

二十年やっていて良かったのは、
カードの意味を、自分の体験に照らし合わせて話すことができるように
なってきたこと。

この位置にこのカードが来たら、
もう次に行かなければ良くないことが起こるとか、
今、新しいことを始めるべきなのか、待って様子を見るべきなのか。
そういう「状態」をカードは教えます。

また、カードは勝手にひっくり返るという性質を持っています。
何故か知らないけど勝手にひっくり返るとき、
そのカードは正しい位置に並べられた時とは違う、
悪い意味を持ち始めます。

これが、大変重要なのであって、
自分の状態が悪いとき、「状態が悪いんだよ、やってることが間違っているんだよ」
という言葉は、大概の場合は認めたくないものなんです。

普段の生活でその状態の悪さを感じたとき、
じっと黙って厄が明けるように、その悪い状態から抜けるのを
待つためには、
自分の状態、あるいは自分のやっていることが、良いのか悪いのかを
知る必要があるんです。

占い手である私も、
状態の善し悪しはすぐに生活に影響します。

ほんの少しの、ずれてくる時に気付ければいいのですが。

多くの場合は大きくずれて、取り返しがつかなくなってから
気付く場合が多いのです。
だから、カードで悪いカードを出すことは、
「今、こういう状態だから、自分を変えるチャンスなんだ」
と思える、自分を変えられるチャンスなんです。

その逆に、自分が悪くない場合でも通過儀礼のように
悪い目に遭ってからじゃないと、良い場面に出られないこともあります。

占いの本質や、考えるべきところに良いカードばかりが出て、
最終カードにセト(エジプト版の悪魔)が出る場合がそうです。

そういった状態を占うのに、カードは有効ですが、
本当の答えは皆さんの心の中にあります。
大体は、みんな気付いているのに言葉にならないから
実行できないだけなんです。

あとは、占いの道具なんて普通の人は持っていないのですから、
どう判断していいかは自分の目を見ればわかります。

目は、簡単に透明にも澄むし、簡単に濁りもします。
2007年の年明けからそのことが気になっていて、
先日、アシリ・レラさんにお会いしたときに
聞いてみたのですが、レラさんは笑ってただ頷いていました。

スイッチ「レラさん、あの。自分の心に迷いがある時、目が濁るんです。
      迷いがなくならないと、目は澄んだ色にならないですよね…。」

レラさんは、「そう!」と一言言って、
大きなガラス玉のように澄んだ目でニコニコとこちらを見ていました。

私は、レラさんのことは何もわからないけども、
この人は本当に大変なことを何度も何度も乗り越えて、
その目をガラス玉のように澄ませてきたんだろうなと、
思いました。

私の目はすぐ濁る。だから、濁らないように
いつも澄んだ目でいられるように
自分の間違っているところをすぐに直せる
大人でありたいです。