無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2007/05/15 カテゴリー: ブログ。 タグ: 正体自分 自分の正体 はコメントを受け付けていません

自分の正体を探そう。

ここのところ、落ち着いてパソコンを開けない日々が続き、
落ち着いて文章を書けない日々も続いているわけなんだけど。
うまいこと、「立て直しせよ。」との誰かの計らいか、
選挙速報のおかげで締め切りが何本か減ったのを
ありがたい導きと考え、
一つ、落ち着いて考えてみたいと思う。

落ち着いて、
自分の正体を探そう。

24歳の頃、カラオケスナックでアルバイトをしていた頃、
哲学者と私が心の中で呼んでいたお客さんが
「あなたの仕事は何?」
と聞いた一瞬で、固まってしまった。

その当時、お笑い芸人を目指して日々
ネタの稽古を繰り返していた私は、

「お笑い芸人です。」

と、答えたかったのに、
答えられなかった。

たしかに、その当時私はお笑い芸人を目指して、
毎日、ネタを書いては消して、動いて突っ込んでの
繰り返しをしていた。

だけど、それで食べれているかっていうと、
全然で。
まったくで。
ナッシングで。
何で食べてるかって言ったら、
結局ここのバイト代で。

結局のところ、私はただの
アルバイトホステスにすぎないんじゃなかろうか?

そんな思いが交錯して、
本当にそのとき、素の状態で固まった。

そして、「ただのアルバイトです。」と答えたら、

「それじゃあダメなんだ。」

と、

哲学者に軽く、言われたのを覚えている。

この人は、意地悪をして
「職業っていうのは何をして食っているかを言うんだ」
なんて、言っているのではなかった。

そういう意識にかられるのは、
ものすごく、一般的で。
飛び越えた発想のないことで。
打ち破ることのない、生き方をさせてしまう考え方なのだ。

ただ、何にも定まらない状態の時、
自分は一体、何者なのか?
という問いは、一番厳しく、
つらく、苦しい。

何になりたいかとか、何になれないかとかって、
本当はない。


本当は、続けていくことが、

自分の正体だったりするわけで。
続けてきたことのすべてが、自分の正体に繋がっているわけで。
お金を稼ぐとか、そういうものが自分の正体ではないんだよ。

何をしているとき、
一番心地よいと感じるかい?

心地よく、気づかぬうちに集中し、興奮する。
それが何なのか、手探りで探る。

そうしていると、生きてること自体が、興奮するように
なっていく。
そうなっている瞬間、その瞬間の地続きが、
自分の正体なのだと。