森達也さんの「死刑」という本を読んでいたら、
うちの実家のおばあちゃんに、
「妊娠中にそったら恐ろしい本こと読むなじゃ!!」
と、止められました……。
スイッチかあさんです。
死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う/森達也
¥1,680
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うん、あまり胎教には良くないとは思うんだけど、
日本の死刑制度とかやっぱり、知りたいじゃないですか。
(そんなことないか?)
そこでその「死刑」の中で紹介されていたのが、
郷田マモラさんの『モリのアサガオ』だったんですね。
なんか、死刑という重いテーマを扱っている漫画家さんの、
作品に対する姿勢(ずっと逡巡しているような)に
惹かれて、読みたいと思っていたら……、
コンビニにマモラさんの裁判員制度を扱った漫画
『サマヨイザクラ』が売ってたんですよ!
サマヨイザクラ裁判員制度の光と闇 上 (1) (アクションコミックス)/郷田 マモラ
¥650
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白目がほとんどないよ、この絵!!
そんで、読んでみた感想はね、
すごくリアル。
ネットカフェ難民をしている主人公がギリギリの状態で
殺人を犯さず自宅に帰って、裁判員の通知をもらう…という
ところから始まるんだけど。
裁判とか、事件や犯人の雰囲気がすっごいリアルなの。
これは、絵でしか表現できないっていうか、
うわあ~ってなりますね。
展開も読めない感じが、面白い。
時折、主人公の脳裏に浮かぶ地獄絵図が、こう言うのも
なんか変だけど、すごいイイのです。
表現をしている間にどこか、向こう側に飛んでいくような。
杉浦日向子さんの漫画を思い出しました。
最近、読む漫画にアタリが多いです。
ないとさんのビアティチュードは、すっげえ良かった。
昭和という時代の制約があることがより一層漫画を面白くして
いました。
エロくないのに、なんていうか。
作品全体に「内気なエロス」がただよっていて、
その「内気なエロス」が、たまらないんです。
トキワ荘の物語は、漫画にかける情熱じゃないですか。
漫画を描いてる自分が、「本当の自分」みたいな。
その清純さがたまらないんです。
ビアティチュードBEATITUDE 1 (1) (モーニングKC)/やまだ ないと
¥650
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そういえば。
先週、マイブーム・寄贈の第二便を図書館に送りました。
寄贈のコツは、「中学生に読ませたい本」に、絞ること。
そうすると、手放したくない本も、「くうううッ」と言いながら
手放せます。
と、同時に本当に読まない本は、送らないで済みます。
できる限り、新しい本を送ると
喜ばれます。出産を控えて収納スペースが、
ようやく拡がりました。