無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2009/01/19 カテゴリー: ブログ。 タグ: オンライン讀賣 讀賣オンライン はコメントを受け付けていません

koyomiさんの歌う「Sanriku Railway」が讀賣新聞・岩手県版に紹介されました!
シングルCD 「Sanriku Railway」は、三陸鉄道の車窓から見える美しい景色を、
海のない街から来た「ぼくたち」がみにいく……という、とても美しい歌です。

本当にkoyomiさんには、「透明な歌声」という表現がぴったり
くるように感じます。
CDジャケットの絵は、村松早希子さん。
この機会に一度、手に取ってみてください。
販売はこちらです※視聴できます。

讀賣オンラインの記事を見ていたら青森版に、
私の憧れの人である、三内丸山遺跡が発掘される前にずーっと
好きで土器を掘って集めていた田中忠三郎さん(75歳)の記事が出てきてびっくり。

たなちゅうさんは、直感の人です。
彼の編集した「稽古館」の特集、「小牧野遺跡」。

縄文人の、石に託した思いを鋭く分析しています。
縄文人が産まれて間もなく死んだ子を、家の入り口に当る場所に
甕棺に入れて埋めたという事実から、「土に還す」という思想にたどり着く意識。
そういったものを直感で、しかも青森に伝わる伝承を裏付けに、
勇ましく書ききった本を読んで、
震えるほどの何かを感じた私は、縄文にどっぷりハマるようになってしまったのでした。

田中忠三郎さんは、時代と共に消えていく下北半島の文化を憂え、青森の民具やぼろ着を
せっせせっせと、二万点も集めていた人です。
下北半島に伝わったアイヌの民族衣装ルウンペの収集もなさっていました。
その貧しい農家の、ぼろ着を丁寧に繕う手仕事の美しさ。


たなちゅうさんの集めたボロ着は、かつて黒澤明監督映画にも使われたほど、
美しく、迫力のあるものたちです。

そのたなちゅうさんの集めた東北の、貧しい農家のぼろ着が、
今、アメリカやイタリアなどの欧米諸国で「BORO」として注目され、
その手仕事の美しさが評価されている、という記事を見つけました。
 
本も出版されているのにビックリ。美しさって、伝わるものなんですね。
ぜひ、読んでみてください。

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