無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2011/04/18 カテゴリー: ブログ。 タグ: 報告隊長 隊長からの報告 はコメントを受け付けていません

縄文友の会の隊長が、市職員として宮古市に入って

荷物の仕分け作業などをして帰ってきたのですが。

隊長の報告によると、物資は相当数届いているとのこと。

そして、更に。いらない物資も相当数届いているとのこと。


隊長から話を聞いて、びっくり仰天したスイッチかあさんは聞きました。


「わ、我々は阪神大震災で古着とかは送りつけないというルールを学んだんじゃ

なかったんですか……!?」


「うん。そうなんだけど、実際届いちゃってるんだよ。マスコミも悪いんだけどね、

震災直後だったらそりゃあ、古着でもなんでもいいからくれって人もいたわけだけど。


震災から一ヶ月経っちゃうともう、サイズの合わない服を着続けているのは辛いし、

男性のものがずっと届いてなかったし、

古着はサイズなんて揃ってないから仕分けるのが大変なんだよね。


ユニクロとかは新品でサイズも箱ごとに分かれているから楽なんだけど、

段ボールごとに同じ商品だけ詰めるっていうやり方も、一般の人はわからないんだよね。」


「あと、段ボールには中身の名前書くのが決まりだったよね?」


「それは、実をいうと周り4面と上に書かなきゃすごく不便。」


「周り4面!?」


「ほら、積み上げちゃうと一方だけに書いてもわからなくなるじゃない?

ボランティアの人達がそれを一生懸命仕分けてくれているんだけどさ、

ずっとその古着の使えないものを仕分けている姿を見るとさ、泣けてくるよね。

燃えるゴミに出さなきゃいけないものを、たたんで分けてるんだよ。泣けるよね。」


「じゃあ、もう物資はいらないってことですよね」


「必要なのは、必要な所に必要なものを届けること。だから、

アマゾンかアスクルが現地に拠点を構えたらいいんじゃないかな?」


「あ、Amazon……!!!! それは、たしかに。本当にいるものがすぐ届くはずだよ!」


ふんばろう東日本プロジェクト
とか、まさにそうだね。」


「あ、ランディさんのブログで紹介されてたサイトですね!!」


「あと、被災地で一番活躍していたのはクロネコヤマトじゃないかな?

クロネコヤマトはすげえよ。すげえよ、あいつら。

自衛隊が入れないところまで入っていくし、確実に荷物を届けるからね。

元から仕分けて届けるのを仕事でやっているプロだから、本当にすごい。」


「なるほど。今、ボランティアに求められている資質って、どんなですか?」


「うーん。コマになれること。

自衛隊が指揮を執ってくれているから、コマになって働くことが出来る人が

ボランティア登録していたらいいんじゃないかな?

自分が指揮をとろうという人間が10人もいたら、本当に使えないから。


使えないんだったらせめて、ずっと面白いことをしゃべっているとか大事だよね。

ラジオの代わりになるからね。」


よく考えてみたら隊長は市職員でやっぱりプロだし、自衛隊は災害援助のプロだし。

クロネコヤマトもプロだし。

やっぱり被災地にはプロの人が必要なのかも。


「隊長、それじゃあ私がコーヒー持って被災地に行くのは、

あまり意味がない?」


「コーヒーは被災地にもあると思うよ。やるとしたらネルでコーヒー淹れるとか。

それか、スイッチさんなら紙芝居やるのがいいと思うよ。」


「紙芝居ですか! アメっこ持っていけばいいかな?

あ、でも私大人向けの紙芝居は作ったことがないので……作りましょうか?

大人の紙芝居。」


「なんだか、いやらしい雰囲気があるね。大人の紙芝居って。」


「子どもは見ちゃダメよ-。アメあげるから向こういってなさーい……って。

なんで「大人の」ってつけるとなんでもやらしく感じるんでしょうね。

お……大人の牛乳配達……。何を配達しているやら。


子どもの牛乳配達は偉い感じがするのに。

「子どもの」ってつけると、なんでも偉く感じますね。しかし。

まとめると、やっぱり慌てて被災地に行くよりも大事なことは兵站法(へいたんほう)を用いるって

ことですね。ロジスティクスが必要」


「うん、俺もすぐに飛んでいきたかったけど、グッとこらえて市で派遣されるのを

待っていたんだ。支援したい人は主に都市部にいるんだから、これからは

支援物資をただ送りつけるんじゃなくて、本当の意味での後方支援が必要だよね。

善意をお金に替えて送るのって案外大事」


そんなこんなで。


とりあえず私が思い描いた支援法は、やっぱり義援金が一番手っ取り早くて

確実ということでした! 自衛隊の皆さんが本当にがんばってくれているから、

きちんと今年は稼いで税金を納めなきゃと思っています。

世の中にお金を回していけるよう、いつもよりも多めにお金を使っていきたいし。


私は書くの、がんばろう。