写真家の永野雅子さんと、先日は弘前公園でデートしました。
公園にお茶道具を持っていって、ピクニック野点。
その後、岩木山を眺めて、公園にある工業高校側の大イチョウの樹を観に。
樹齢300年の樹は、どんな芸術作品よりも生々しく
盛大に葉を茂らせて、空まで伸びている。
もう、その辺一体がなんだか気持ちいい空気に満ちている。
雅子さんと一緒にいると、本当に素敵な光景に
偶然に出会う。
春は一緒に岩木山の山桜と羊雲を見た。
実をいうと羊雲を眺めたのは初めてだった。
そんな雅子さんに、二年ほど前にケンさんを紹介したことがあるのだが。
その時のケンさんの第一声。
「目さ、パンチするや？」
………何故？
なのに雅子さんは怒らないで、「目に!?」と、びっくりしたまま笑っていた。
ケンさんを人に会わせるのは、本当に心労を伴うことで……。
普段はなるべくケンさんの良い面しか書かないけども、
書いてないときは本当にしゃれにならないことしか言わないのがケンさんだから。
ブログにも書けない人なんです。本当に。
だけど、時折そんなケンさんに受け答えられる人がいて。
どうやら、私のお友達にはそういう人の方が、多いみたいです。
たまに泣かされる人もいるけど。
ケンさんに学生時代、「ヨロシク」と言った人は、
「わ（俺）は、そったこと言われてもヨロシクする気はねえはんでの。」と、
淡々と言われて、深く傷ついたそうですが。
どういうことだか。
結婚してからというもの、ケンさんの過去の非道い仕打ちや、
普通女性に対してそんなこと言わないでしょう？？と思えるような
差別発言を聞いても
そんなケンさんが好きでたまらないのです。
どうやら、結婚して私の恋愛対象がケンさんのみに絞られてきた辺りから、
ケンのだめなところ、だめなところを愛するようになってしまったらしく。
だめなところが愛しくてしょうがないのです。
そして、ケンさんのだめなところとは、
書けないほどだめなところなのであります。
なるだけ、この人には近づかないで……。
雅子さんにそれを言ったら、
「結婚しても好きでいられるっていいね。」と
言ってくれました。
二年前は目にパンチされるところだったのに……。
雅子さん、ありがとうね。