11月最後の日は、子どものオモチャ片付けと
掃除に明け暮れています。
部屋が片付かないと何もできないけど
片付くと何でもできるような気がしてくるね!
11月は、源氏物語にはまりながら家の掃除に明け暮れて
子ども達と旅行に出かけました。
あらゆる意味で、整理整頓というか、調子を整えることに費やした日々。
かけがえのない。
もう20年も前に大和和紀さんの描いた「あさきゆめみし」
っていう源氏物語のマンガ版を読んでいるのですが、
昔のマンガって本当に、背景が細かく書き込まれていて、きれい。
- 今のマンガって、人物ばかりが出てきて、あまり背景が描き込まれていないじゃないですか。でも、マンガの背景が私はとても、好きなんだと気付きました。
小説でも、いつの間にか自然描写に目が行く。
その人の感じている世界を受け取ることのできる自然描写は、読んでいて
本当に気持ちがいいものです。
源氏物語読んでいて、今も昔も男女がメールを待って一喜一憂するのは
変わっていないんだな~って感じました。
手段がメールになって、和歌が口語になっただけだけど、
「ああ~、あの方からの文が来ない~!」
って悩んでいるのは今とそう変わらないんじゃないかな?
人間だけだろうね。文が来るの来ないのでこんなに悩めるのって。
そこで平安時代の人達は、そんな胸中を山に喩えたり、川に喩えたりして
歌に詠んでいたわけですが。
和歌も、全然わからなくても口語訳を一緒に詠んでいると
なんとなく雰囲気が伝わってきますね。
源氏物語じゃないけど、百人一首の中で音の響きのいい歌を一つ。
「かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな もゆる思ひを」
藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん)
現代語訳
「これほど恋い慕っていますと、いえないものですから、伊吹山のさしも草のように、
こんなにもえる切ない思いも、あなたはよもやご存じないでしょうね。」
(角川ソフィア文庫 新版 百人一首 島津忠夫 訳注より)
弘前市の紀伊国屋書店で売ってた文庫。よき一冊です。