陸奥新報紙でしばらくの間、スイッチ母さんの母さん。
「順子かあさん」の天才育児についてお送りしているのですが。
今日はちょっと、順子母さんについてお届けしたいと思います。
順子かあさんの天才育児……。
スイッチかあさんの母さんである順子母さんは、
三人の娘と二人の孫を持つおばあちゃんです。
週に二度ほど師匠を預けると、
アダモを歌いながらティッシュをちぎって投げる
などの、独特な遊びを考案します。
そしてそれが師匠のツボにはまるらしい……。
♪雪は、ふる~~~~ あなたは、こない~♪
二歳児に歌われると驚きを隠せないアダモ。
そんなわけで。
順子母さんなのですが。
3人も子供を産んで育て上げた人っていうのはやはり、
育児に対する構えがどっしりしているというか、何事にも動じないところがあります。
先日、師匠がプラスチックでできた子供用のいすをひっくり返し、
そのひっくり返ったいすに座ろうとしていた時のこと。私が、
「師匠、いすは逆さまにしたら危ないんだよ?」
と言うと、順子かあさんが言いました。
「それくらい!男だもん、転んで痛い思いさせながら、
自分でわからせればいいのよ!」
「何~!?」
「お母さんはアンタ達を育てるとき、そんな細かいこと言わなかったよ?
だから度胸のいい子に育ったんじゃない!」
そうなのですか……・。
実を言うと5月は、
実家に姉が二歳半になるケーマ君を連れて、一ヶ月ほど遊びに来ていたのですが。
(それでここの更新が遅れたりもしていたのですが…。)
二歳児同士。しかも、両者長男では、
分け合うことを知りませんね。
しかし、師匠は次女であるスイッチ母さんの息子。
なんというか、魂としての次女。次女魂を持っているようです。
いとこのケーマ君は半年上なので、言葉が達者。
「師匠、かしてちょーだい!」
と言って、すべてのオモチャを奪っていきます……。
それに対して、「あい。」「あい。」と
オモチャを渡していく師匠…。
そして、ケーマ君の見ていないところで、
ケーマ君の大事なオモチャで遊ぶ師匠……!
次女だ!!
魂の上の、次女だ!! 次女魂だ!!!!
そんなわけで。
今月は「次女について」、相当考えた月だったのですが。
二番目に生まれるという苦難というか、
生まれた時点で自分より偉い人がすぐ側にいるというか、
おさがりで当然で当たり前であるというか。
やはり、ファミレスでハンバーグライスを頼めるのは、
根っからの長男・長女なのではないかと。
次女はやっぱり、盛りそば辺りを頼んでしまうのですよ。
二番目に生まれると、貧乏性になりませんか……?
ならない?
私は、小学生の頃おばあちゃんが服を買ってくれると言って、
2900円ほどの洋服を見せられたときに
「そんな高価なものは買わないでくれ。私には、お下がりがあるから!!」と
全身で断ったそうですよ。
新品で2900円だなんて、きっと
恐れ多かったのでしょうね……。
とりあえず、次女として生きるコツなら、
スイッチ母さんに任せろ!!師匠!!
見た目は、師匠の方が「三歳児か!?」って感じなんですけどね。(でかい)
天才・順子かあさんの育児方針は、
子供同士は放っておくこと。
ケンカしても野放しにされたケーマ君と師匠は、
次の週には二人で手をつないで勝手に外に出るほど仲良くなっていました。
(だけど、二歳児は勝手に外に出るな……)
骨休めに、(本当に足の指の骨を折って北海道から来た)姉は、
「やれ、洗濯を干せだの、車でどこどこまで送れ」だのと。
いいようにコキ使われていました。
さて、育児ですが。
昔のお母さん方は、どうしてこの大変な育児を四歳までこなすことができたのでしょうか。
育児というものは、一番ストレスの溜まる仕事だと思います。
私は今まで生きてきた中で、一番大変な目にあっていると感じるのが、この
育児です。これを言ったら、順子かあさんは答えました。
「3歳までは、この子に捧げるって気持ちでいればなんとかなる!」
スイッチ母さん「だけどさ、我が家は娘3人だったじゃない。3×3で9年も捧げていなきゃいけなかったんでしょ?」
順子かあさん「下の子を産んだら、上の子が育てるもの。
ラクよ。アンタは働いているから大変だろうけどさ。
それにおんぶすればいくらでも家事はできる!
……そういえば、お母さんが育児をしてた時は、うちに介護しなきゃいけない老人が2人もいて大変だった~。
(おじいちゃんとひいばあちゃんが、寝たきりでした。)
おばあちゃんはおじいちゃんに付きっきりだし。介護保険とかなかったしね。
あんた達を寝せたら、あんた達に着せる服を作って。 覚えてる?
いつもお揃い着せてたでしょう?
ミシンは好きだったから、いい息抜きになったわー。」
スイッチ母さん
「……なんで、今の私たちの世代は、育児疲れで子供を育てられなくなっているんだろう。」
順子かあさんは言いました。
「そりゃ、私たちの世代があんた達を甘やかして育てたんだもの! そうなるわよ。」
……そこに答えがあったのか!?
甘やかされて育った世代。それが、私達の世代なのだろうか。
しかし順子かあさんを見ていると、確かに胆力の差を感じずにはいられない、スイッ
チ母さんなのでした。