エコハンター第38回 「緑のカーテンをつくる」
「緑のカーテン」を作ろうとして、朝顔の種を撒き、ゴーヤの苗を植えたのですが。
植えた鉢植えがあまりにも浅かったために、
おばあちゃんに「それだば、育たねえや?」と言われ、やり直しました。
撒いた種を取り出し、鉢から土を取り出すと…
出てきたのは私が
「これぐらい石を入れれば水はけが良くなるのでは?」
と思って入れた、十数個の石達…。
「わいわいわいわいわい! こらほど石、入れねくてもよー。根っこ伸びていかねえや?」
とおばあちゃん。
「や…やっぱり、多ければいいって問題じゃないんですね…」
「そんだー! それに土、野菜用の土だけでねくて、
なんか鹿沼土か赤玉土ば混ぜてやらねえと堅くなってしまうんだ?」
「なるほど。鹿沼土だけだば、マネんですか?」
「鹿沼だけだば、マネな。」
そう言うとおばあちゃんは鉢の底に鹿沼土を一センチほど敷き、
鹿沼土と野菜の栽培用の土を半々にブレンドしたものを鉢に入れて、
植える準備をしてくれました。
そこに子ども達が小さな指で穴を空け、そっと朝顔の種を植えていきます。
「植えてすぐには、ジョージョーと水かければまねよ。
朝顔の種、流れてしまうはんでサッとかけへ」
おばあちゃんの言うとおりに植えると、
それまでいくら待っても芽が出なかった朝顔の芽が、撒いて5日目くらいに顔を出しました。
やはり、野菜や花々と何十年も暮らしてきたおばあちゃんの知恵はすごいなあと思うのです。
勘だけでは念願の「緑のカーテン」も育たないのでしょうね。
なんと言っても、過去に「鶏糞を入れれば元気に育つだろう」と考えて、
鶏糞100%で花の苗を植えたことのある私です。
恐ろしいことに、その鶏糞100%の鉢植えでは、花はみるみる枯れていったのでした…。
鉢植え、すっごく臭かったし…。
おばあちゃんと畑に出ると、畑のことなら何でも教えてくれます。
木の植え方、苗の植え方。身近に畑の先生がいて、本当にしあわせなエコハンターでした。
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こういう、継承したり引き継いでいく間柄って魅力的です。
境君
そういうコメントを言えちゃう君の方が素敵だよー
すいっち