青森県内で無農薬でりんごをやっている人を、私は4人知っています。
医果同源の城田安幸さんは無農薬りんごの未熟果実と減農薬の成熟リンゴを
ブレンドしたリンゴジュースを作っています。
木村秋則さんはもう、みんなが知ってる奇跡のリンゴの人ですし、
そのお弟子さんの斉藤良雄さんと、お弟子さんではないのですが、
渋谷英正さんという方が20年前から無農薬でりんごを作っていらっしゃいます。
(他にもいらっしゃったらすみません!)
無農薬で育てたリンゴは、真っ赤ではないけども
リンゴ全体から「がんばっている」雰囲気が出ていて、
(傷が治った跡とかがある)
食べると固くて、酸味があって、甘くなくて、
「あ、リンゴってこういう味だったんだ」
と思わせるものです。
渋谷さんのお人柄は、なんていうか……てるてる坊主に似ています。
白取農園で開かれた野外での結婚パーティで、新郎新婦のためにピザ釜を
家から運んで、ピザを焼いていた渋谷さんが、雨天のために雨合羽を着て一生懸命にピザを焼いているのを見て、
まるで雨ガッパを着た天使のように見えたことがあります。
自分を犠牲にして
人に優しくしてしまう人なのに、全然それを感じさせない
謙虚さを持っていて、てるてる坊主みたいに、
にこにこしていらっしゃるのが
すごいなあって、思うんです。