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[うちのバッチャ2] 03.春のバッチャ

春のバッチャ
 
青森県の5月は芽吹きの季節です。いつも歩く散歩コースにタンポポやオオイヌノフグリなどの可愛らしい小さな花々が咲いて、ライトグリーンの若い芽がふんわりと木の枝を覆うと、それを見たうちのバッチャは感嘆の声を上げます。
「ろー! モエ出て、ろー!(まあ、若い芽が出て、ご覧なさいよ!)」
「モエ」は若芽のことです。きっと「萌える」という言葉から来ているのでしょう。萌える5月。木の枝の先から小さな葉っぱが顔を出すと、どこのバッチャも「ろー!」「おんろー、モエ出て、ろー!」と歓声をあげるのです。
冬の間に家に閉じこもっていた近所のバッチャ達も、雪が解けてようやく「わい、あずましじゃ!(なんて心地いいのでしょう!)」と言わんばかりに畑に集まってきました。よそのバッチャ達は冬の間、めったに見かけることがありません。
それなので、春に出会うとお互いに冬眠から覚めたような気持ちになるのです。
春のバッチャは大忙しです。畑の草を抜き、堆肥を撒いて畑を耕し、大量のホッケ寿司を樽に漬けます。84歳にしてこの元気…少し分けてもらいたいぐらいです。バッチャは朝5時頃に畑に出て草を抜き、7時頃には家族にご飯を食べさせるため家に戻ります。
ひ孫を学校に送り出したら、一息入れてご飯を食べ、テレビで速水もこみち君の『MOCO'Sキッチン』を私と見ます。
「おろ〜、あったに高い所から塩振って、ろー! わい〜、油ゴサゴサと入れて! あれだば油くせくなってまうべな〜!」
「おばあちゃん、アレはサラダ油でねくて、オリーブオイルだから、そったに油くせくも、ならねえがさもしれませんよ。」
「んだべか〜?」
速水もこみち君の登場する朝は、田舎の主婦である私とバッチャを戦慄させているのです。ふいにバッチャが言いました。
「アレは一体、なんだもんだ?」
「あ~、アレは……おそらく、ハーブという草ですよ。シソみたいなもんです。」
「わい、こんだ(今度は)一体、どった貝だべ! まんず見たことねえ!」
「アレは、きっとムール貝ですよ。スペイン人が食べる貝ですよ。ムール貝売ってるスーパーなんて、この辺じゃないですけどね。シジミで代用できるのかしら?」
こんな風に、速水もこみち君の作るカフェ風のメニューは、青森県の片隅に住む我々にとっては再現不可能なお料理として捉えられているのでした。
それでも毎日一生懸命この情報番組を見るのは、もこみち君がいい男だからに違いありません。もこみち君に突っ込みを入れて、ホッと一息つけば朝の9時。畑の苗植えが待っています。
「明日はどったら料理ば作るもんだかさ」と、楽しみにしながら我々は洗濯と掃除をして、畑の草を抜き、子ども達が帰ってくる夕方に備えるのでした。

ついに出た! 青森県最強バッチャとドジな嫁が繰り広げるぶっ飛びエッセイ☆ 

マンガも6ページに増量

『うちのバッチャ2
 -88歳快進撃-』
 
山田スイッチ 著
山田スイッチ社 刊
¥1,000
 
 
・お買い求めの際は青森県内の各書店か(郷土本コーナー)山田スイッチ社をご利用ください!

 

生ゴミは……消える!

生ゴミのことは語りだすときりがないのですが、

面白いのは生ゴミの80~90%が水分であるという

ところなのです☆




人の体だって7割が水なのですから、

大体が植物でできてる生ゴミは

堆肥化するとほとんどが消えるんですNE☆




8~9割が水分なんだもの。

うまく発酵させると発酵熱でたくさん蒸散して、

多少のミネラルが残るのみなんです。



日本人がゴミを燃やして処分するようになったのは

明治以降のことなんですね。




それまでは海洋処分と言って、海に捨ててたそうです。

ゴミを燃やそう! という思想はイギリスの産業革命以降出てきた

思想で、それより以前は物資が少なく、ゴミを集めて燃やそうという

発想がなかったのだと思います。



例えば、昔は馬を飼っていたので野菜くずは馬が食べ、

馬も食べないようなものは堆肥塚と呼ばれる



堆肥を積み上げた場所に積んで、発酵させて自家製

の堆肥を作って畑に撒いていたんですね。



ドグ子の家にはまだその「堆肥塚」があって、

畑の草とか、野菜クズをそこで堆肥にしているんですNE☆



うんこも堆肥化させると肥料になるので、昭和初期の子どもは



学校から帰る途中にうんこがしたくなったら、



我慢して家のトイレでするよう

言われていたそうです。



それぐらい、肥料というのは大切なものでした。

生ゴミを堆肥にする技術は、戦後50~60年で急速に衰えてしまい、

生ゴミは水分たっぷりの「燃えるゴミ」へと変わりました。




それを何とかしよう! と動き出したのが、山形県の長井市です。

農村部の長井では、自宅から出る生ゴミを100%回収して

工場で堆肥化し、さらにそれを農村部の肥料にして、その肥料で

育てた野菜を給食に出すという「レインボープラン」を打ち立てたんですNE☆



ちなみにレインボープランの工場の建設費には

6億4千万円かかっています。



ハザカプラントは1レーン1億5千万円とのこと。処理量によってお値段が変わるのですが、

ゴミ焼却費が減るので案外お得で、しかも廃棄物が堆肥になって循環するので

今では日本全国15ヶ所にハザカプラントが出来て運営されています。



青森県内にも牛糞から堆肥を作ったり、

生ゴミで堆肥を作る工場があるのですが、




家庭から出る生ゴミまで処理されることはありません。

それをなんとかしたいなあってドグ子は考えているので、

とりあえず今は生ゴミの研究と、周知活動を土偶のゆるキャラで

がんばろう! と思っているんです。ドグドグ☆



(だけど小学校で講演やると、地獄の話ばっかり人気で

生ゴミあんまり語れないんDAYONE……orz)

 

生ゴミ関連オススメ本

バクテリアを呼ぶ男―究極の生ゴミ革命土はいのちのみなもと 生ゴミは よみがえる

 

 

一億円欲しいYONE☆

ドグ子です☆一 昨日は節分。恵方巻きは皆さん食べましたか?    

青森県には恵方巻きを食べる習慣ってなかったんですが、

コンビニが恵方巻きを売りだしてから徐々に浸透。

「食べてる間は願い事を願い、一言も語ってはならない」

というルールまで伝播して来ました。

ドグ子は本当は、 一億五千万円円欲しいのね。

で、一億円五千万円で何をするかっていうと、 実は建てたい工場があるの☆

ハザカプラントっていう、生ゴミを堆肥に変える工場なんだけど

造るのに最低でも一億五千万円かかるんDAYONE!

 

生ゴミって、夏の間はただ土に埋めておけば 土の中のバクテリアさんが分解してくれるからいいんだけど

冬って温度低いから、バクテリアさんがうまく働いてくれないんだYONE☆ 

だから、最終的には地熱とか利用してバクテリアを活性化させる工場があると いいなあっ

て思ってて。

発酵する時に生ゴミの温度はバクテリアの活動によって90度近くまで 上がるから殺菌もできるし、

バクテリアはプラスチック食べないから そもそもゴミの分別がいらなくなる 

っていうのが、魅力的なの☆

 

ごめん……恵方巻きの話していたのに……。

ドグ子、生ゴミの話になると止まらないないんだよNE☆

それでは、恵方巻きも食べたし。

ドグ子に一億円転がって来ますように!  ドグドグ~!

 

 

エコハンター第145回「折り詰めシチュー」

エコハンター第145回「折り詰めシチュー」
 
結婚式やお葬式でお料理を残したら、生もの以外は折り詰めに詰めて持って帰りますよね。
だけども冷えた天ぷらやエビフライを食べるのは、ちょっと寂しい…。
そんな時は、温かいそばつゆを作って、天ぷらそばにしてしまうか、いっそのこと天ぷらやエビフライの衣を剥いて、シチューにしてしまいましょう。
折り詰めの残りをかなりの割合でうちでは、シチューにしてしまいます。
 
衣を剥いて、簡単にお湯で洗って。折り詰めのホタテを焼いたものなんかは細かく刻んで入れますと、シチューにコクが出て美味しいです。
材料もタマネギを1個分を刻んだら、フライパンにバター10グラム、刻んだベーコン、衣を剥いたエビフライや海老天のエビ、ホタテを細かくしたもの、ニンジンなどを加えて炒め、タマネギが透き通ったら被るくらいの水を入れて煮ます。
野菜に火が通ったら、コンソメやウェイパー(中華だし)で味付けをし、牛乳を加えます。
 
私の作り方では、これにブールマニエという、西洋料理の即席のとろみ付けを加えて、塩コショウをして出来上がりです。
ブールマニエはバター10グラムを室温で柔らかく戻したものに小麦粉10グラムを加えてよく混ぜたものです。
スプーンだとなかなかうまく混ざらないので、私の場合は指先でバターと小麦粉をこねるように混ぜます。
 
ブールマニエは煮込み料理やソース、スープのとろみ付けにはもちろん、カレーやシチューのルーにも使えます。
加えるときは、料理の煮汁の一部でブールマニエを溶かしてから、少しずつ加えるときれいに溶けます。
 
スープの量に対してブールマニエが足りないとうまくとろみがつかないのですが、その場合は、とろみなしのスープとして味わいましょう! 
そしてもちろん、残ったエビフライの衣や天ぷらの衣は、捨てずに庭の土を掘って埋め、堆肥にしましょう。
 
土の中のバクテリアが分解してくれるので、燃えるゴミに出さなくて済みます。ついでに野菜の皮なども埋めて実験しましょう。
今の時期ですと、10日ほどで分解されて土に還りますので、ぜひ試してみて下さいね。
 
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エコハンター第141回「無りんって一体、なんじゃらほい」

 
エコハンター第141回「無りんって一体、なんじゃらほい」
 
洗剤のパッケージに「無りん」って書いてあるのが不思議だなあと思ったことはありませんか?
無りんって一体、なんじゃらほい。
これは、洗剤にりんが入っていませんので、海を汚染しませんよという意味なのです。
「窒素・リン酸・カリウム」は、植物の肥料として欠かせないものですが、それが川から海に流れ込むと植物プランクトンの異常発生を促し、赤潮という被害を及ぼします。
 
青森県ではあまり聞かない被害ですが、瀬戸内海での赤潮の被害件数は、私の生まれた昭和51年に299件の発生回数を記録し、徐々に減っては来たものの、平成20年にも116件の赤潮の発生が確認されています。
赤潮が発生すると、海の中は酸素不足に陥り、魚が呼吸困難になります。
魚がプランクトンをエラに詰まらせて窒息したり、プランクトンが発する腐敗物質によって中毒を起こし、死滅してしまうのです。
 
赤潮が発生すると養殖の魚は数十万から数百万の単位でへい死してしまいます。
そうならないために、海には栄養たっぷりのリン酸塩が含まれる洗剤を流してはいけないということから、リン酸塩が規制され、「無りん」という表示が生まれたんですね。
海の汚染原因は様々です。
水産加工場から垂れ流される汚水や、一般家庭からの雑排水、農業現場で使用されている農薬など様々です。
 
ここで私たちがなんとかできそうなのは、生活排水の富栄養化を防ぐことです。
米のとぎ汁を出さないように、いっそ無洗米や玄米ご飯にしてしまうとか。
米のとぎ汁が出たら、堆肥と藁を混ぜてバクテリアに分解してもらうとか。
(米のとぎ汁を植木鉢にそのままかけると、栄養が多すぎる上に土が詰まって良くないそうです)
環境に優しい洗剤を取り入れたり、減農薬に務めるなどの工夫をし、自分の家や田んぼの下水道はやがて海に繋がるものだと考えると、排水について真面目に考えられるようになると思うのです。
 
参考
「赤ちゃんはスリッパの裏をなめても平気」堀内勲(ダイヤモンド社)
赤ちゃんはスリッパの裏をなめても平気―あなたの周りの微生物がわかる本
 
「日本のリアル 農業、漁業、林業、そして食卓を語り合う」養老孟司(PHP新書)
日本のリアル 農業・漁業・林業 そして食卓を語り合う (PHP新書)
 
 
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<エコハンター第142回「うだでく余った夏野菜の使い道」へ>
 
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