検索結果 "無事"

感情に溺れない方法。

「前の彼が忘れられなくて苦しい」という


のを、月にいっぺん報告してくる統合失調症の友達がいるんだドグ。


彼女は、統合失調症になる前からの友達で、


病気になった原因は前彼の暴力。





友達の立ち合いの元で


彼氏と別れるための交渉をし、


無事に別れて実家に帰ったんだドグけど


まだ元カレのことが好きで苦しいんだドグって。





これは、戦争体験者が戦争中に起こったことが一番リアルに感じられるため、


実生活に戻った時に現実感を持てず、


戦争体験を語る時にだけ現実感を持てるというのに


似てるドグ。





そんで、彼女は元カレと別れて


もう4年が経っているんだドグけど


まだ苦しくて好きなんだドグって。





これに関してランディさんは、「感情は嘘をつくからね」


言ってる。





「本当に好きなら、元カレが家に来た時に会ってるはずだもの。


本当は嫌なのよ。でも、感情って長く続けたことを正しいと


嘘をつくから」





「そ、そうなんだドグか~!」





それで、昨日も一か月ぶりの「元カレ苦しい電話」


来たのでなんか、例えて言ってみたんだドグ。





「感情に溺れるっていうのは、右脳が優位になってるんだドグよ。


理性を司るのは左脳だから。情動脳の右脳が優位になってる時って


すごく怒ったり、泣いたり、死のうと思ったりするんだドグけど、


なんで溺れてるかわかるドグ?」





「いえ……」





「プールで溺れてるのがあなただって、イメージしてみるドグ。


冷静に考えれば、溺れずにプールのへりにつかまって


上がることができるドグ。


でも溺れちゃうのは、水(元カレとの思い出)があるせいだと思ってるドグよね?」





「うん。うんうん。」





「実は、溺れるのって気持ちいいことなんだドグ。


溺れて溺れて溺れ切れば、もう浮くしかないって考え方もあるドグ。


失恋して中島みゆきを飽きるまで歌う方式とか。


でも、溺れてるのが嫌なら、ヨガ
しか他ないドグよ!」




「よ……ヨガ?」





「ようは、感情に溺れてる時に働いていない左脳を動かすことなんだドグ。ヨガとか、瞑想を始めると深い呼吸を覚えるから、副交感神経優位になって、落ち着くんだドグ。落ち着いて
右脳優位の状態が緩和されれば、トラウマがだんだん消えていくんだドグ。

「だから、本気で溺れるのはもう嫌だ! って思ったら、


自分を岸に上げる努力をしなきゃダメドグ。




ドグ子は、瞑想とヨガがトラウマに効くって聞いてから


ヨガを始めたら、なんか忙しくて悩んでる暇がないドグよ。(笑)」






「そういえば、うちの妹がヨガを始めたって言ってました」





「ええっ! うちの妹もヨガの先生やってるドグよ!」





「ちょっと、妹に聞いてみます」





なんか、ちょっと新しい感じがしてきたのは


立春のせいだと思うドグ。(o^―^o)








ドグドグ。

 

魔法の百均 第17回「グリーンのある生活」

 
魔法の百均 第17回「グリーンのある生活」
 
百均で観葉植物が売っているって、皆さんご存知でしたか?今年の夏はぜひとも、百均アイテムでお部屋にグリーンを飾ってみましょう!
さて。
わが家にはベンジャミンやカネノナルキにサボテンという、少々水やりを忘れても無事に育ってくれる植物を育てているのですが。
緑があるっていいものですよね。
特にこの季節は若葉がライトグリーンに輝いているので、見ていて大変和むんです。
 
百均に出かけると、一昔前まではお値段がけっこうしたハート型の葉をつけるハートホヤ(別名・ラブハート)がなんと、108円で売っているのに驚きました。
 
ハートホヤの育て方は、鉢の土が乾いてから鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水を与えます。
ベンジャミンの水やりの仕方も同じなので、乾燥に強い植木はずぼらな私にはぴったりです。
 
肥料が基本的に不要ということころも、ずぼらさんが始める観葉植物には向いてますね。
「ハッ」と思い出した時にお水をたっぷりあげればいいんですから。
 
そして鉢に対して株が大きく成長しすぎたら、土を取り替えて、鉢のサイズを一回り大きくしてあげましょう。
 
鉢の植え替えに適した時期は5月中旬から9月中旬までです。
 
植え替えで一番重要なのはこの次期を守ることで、それ以外の時期に植え替えると観葉植物は弱ってしまい、枯れることもあるそうです。
 
植え替え時に百均の園芸コーナーに行くと、鉢受けの大きいサイズが108円で売っているので嬉しいです。
植木が成長すると、それに合う鉢と鉢受けを買うのにけっこうお金がかかりますから。
 
ところで、百均の園芸コーナーは意外なほどに充実していまして。
移植ベラがあるのはもちろんのこと、土まで売っているんですよ。
 
観葉植物の土や草花の肥料、「花の土」など。
用途別に販売されているので便利です。
 
しかも108円分で売っているので、小さくて持ち歩きやすいというメリットもあります。
お買い物ついでに土が買えるのがいいですね。
 
観葉植物は育てたいけど、なんとなく面倒で気が引けるという人にお勧めなのが、スーパーの野菜コーナーで売っている三つ葉の根っこをコップや瓶で育てること。
 
水だけでどんどん芽を出してくれますし、育てているうちに生長して1ミリくらいの小さな花も付けてくれるので、楽しいのです。
2ヶ月も経つと、だんだん葉っぱの色が薄くなってくるのでそうなったら植え替え時です。
 
鉢植えに植え替えてあげると、土から栄養を吸って、どんどん葉っぱが緑になってきます。
ただし、三つ葉は鉢植えにしたら、水やりを忘れないようご注意下さい。
 
※※※この画像(記事は)は、陸奥新報社提供です。無断転載はできません。※※※

 

魔法の百均 第11回「捕虫網の使い方?」

魔法の百均 第11回「捕虫網の使い方?」
 
ヒジキを料理する時に、水で戻したヒジキがザルの穴に詰まって抜けなくなることってありませんか?
この状態を私は「ヒジキ地獄」と呼んでいるのですが。
友人たちに「ヒジキ地獄から抜け出したい」と一言相談したら、すごいアイディアを頂いたんです。
「魚屋さんで、生ひじきを手に入れれば、水で戻さずに調理できるわよ」
「ザルに挟まるんなら捕虫網を使って水を切ってみたらどう?」
「逆転の発想で水切りをせずにスポンジで水を吸い上げるってどう?」
「ご飯を炊くときにヒジキを乾燥したまま入れ、ひじきご飯を炊けば戻さなくてもいい」
「パンチ穴タイプのザルなら、ヒジキが挟まりにくい」
などなど。
 
生ひじきは水で戻す必要がないから最終手段にとっておくとして、とりあえず百均で捕虫網を買ってヒジキの水切りをしてみました!
ヒジキを水に漬けて、捕虫網を用意しヒジキの水切りをしようとしたところ……
おお。棒が長くて水切りしにくいよ〜!
 
いやしかし、この百均の捕虫網、なんと長さ調節ができるって書いてあるんですね!
そう! 長さを調節して短くすれば…って、もっと長くなった〜! これで水切りするべきなのか?
もう、こうなったら台所に収まる長さじゃないけど、とりあえず水切りをしてみましょう!
 
果たして、ザルのように網目に詰まったりしないで済むのか…?
お、おおおおおおおお!
捕虫網でヒジキがきれいにすくえました〜!
しかも穴に詰まらない! まるで魔法や〜!
 
しかし、よく考えてみたらわざわざ捕虫網を使わなくてもザルに目の細かい水切りネットを被せればうまくいったのかもしれません。
 
おかげさまで、昨日の晩ご飯は無事にヒジキとちくわとニンジンの煮物になりました!
ちくわとニンジン、戻したヒジキをごま油で炒め、水、ウェイパー(ダシがない時は何でもウェイパーで代用してしまう私です…)、砂糖・醤油・みりんで調味して、刻みショウガを最後にふりかけて混ぜると、ひと味違って美味しいです。
 
これで今度からは面倒臭がらずにヒジキを料理できるってもんです。
ちなみに、捕虫網は通常通り虫捕りにも使えます。
ただいま百均では捕虫網、虫捕りかご、カブトムシのエサ、カブトムシのとまり木など。
夏休みに虫を捕まえるグッズがたくさん揃っています。
 
私もなんと、百均の虫捕りカゴでカタツムリを飼育しているところです。
生き物のお世話って、なんとも楽しいものですね。
ヒジキの水切りにも使える捕虫網。一家に一つ、いかがでしょうか?
 
※※※この画像(記事は)は、陸奥新報社提供です。無断転載はできません。※※※

 

ダーリンはブッダ 第13回 オーディエンス

イラスト/ナカエカナコ             
 
ダーリンはブッダ 第13回 オーディエンス
               
 瀬ノ尾愛羅の作ったサイトは愛羅の巧妙な語り口によって、まるで劇場のようになっていた。読んでいるうちに読者は愛羅以上に愛羅の気持ちになってゆき、愛羅の正しいとするものを良しとして、愛羅の許せないものを一緒に許せなくなっていった。そして、愛羅が編集する世界を本当の世界だと気付かぬうちに思い込むようになってゆく。
 愛羅は心を込めて小さなイジメを加え続けた春日の禍々しさを断罪し、その両親が教師をしていることに憤りを表す……。自分の子どもをイジメをする人間に育てた教師が、教壇で人に教えるなどということがあっていいのでしょうか……と、深刻に書いている割に絵文字を多用していて、余裕が見て取れる。サイトの読者層というものをよく理解していて、絵文字を使うことでキャッチーなわかりやすさを加えているのだ。
 東京でイジメ事件による自殺者が出て世間を騒がせると、愛羅のサイトは「イジメ」をキーワードに検索され急速に読者数を増やしていった。コメント欄には60件を超えるメッセージが書き込まれ、読者は愛羅の考えに同調していった。しかし、どんなに熱い話題であっても同じ話題を続ければ少しずつ読者数も減り、色褪せてくる。そのタイミングを狙って冴馬はこんな書き込みをした。「瀬ノ尾さんなら、これぐらいのことで考えが変わる気がするんだよね」と言って。
 『いつも楽しく読ませて頂いてます☆ でも最近、イジメのことばかりで飽きちゃったかも☆ アイラさんの学校ってどんな学校なんですか? 部活のこととか教えてください。(^−^)p』
 と……。 
 瀬ノ尾愛羅は、ノート型のパソコンの画面を見つめながら呟いた。
「もうマスコミに上らないイジメ事件の真相っていうのも、旬を過ぎた感じよね……これを読んだ読者も友愛会にだいぶ入会したし、そろそろ違う切り口で読者の幅を広げなきゃだわ……そうだわ。あの拒食症の女を救えない仏教部ってどうかしら? なぜ仏教を掲げた部活動に拒食症の女性が……? とか。いいわね。」
 愛羅はティーカップに注いだ琥珀色の熱い紅茶を口に含んだ。プリンス・オブ・ウェールズの豊かな香りが立ち上っている。
「この記事、画像がないと弱いわねえ……拒食症の人の画像を使いたいところだけど、無断で使ったら訴えられるかしら? まあ、高校生の私が使う分には問題ないわよね。大人だったら画像の使用で訴えられるかもしれないけど、私はまだ高校生だもの。わからなかったで済むと思うわ。」
 
 もっともっと、刺激的な記事を書かないと読者はついてこない。その凄惨な記事の間に清涼剤として友愛会の奉仕活動が加わるから、自分の行う素晴らしい活動が映えるのだと愛羅は思っている。
 学校内のことが思うように動く時、彼女は快感を感じる。受験はもう私立の推薦入試が決まってある。派手に改造した制服を着て校内を走り回っていた二年の女生徒が、いじめられる側に回った時、そうなるようにと手を回した愛羅としては、思い描いたようにその二年生の人生が落ちぶれていくのを見ると、なんて面白いショーなのだろうかと思う。
 ほんの少し悪い噂を流せば、次第に人はそれを信じて距離を置き、やがて周りに誰もいなくなっていく。その女生徒は今、友愛会でよく働いている。性格はすっかり変わって、いつもびくびくしながら愛羅の言うことをよく聞き、愛羅に従うようになった。「私が守ってあげる」と愛羅が勧誘したのだ。救うのも、落とすのも自分次第なのだ。
 仏教部の剛玉冴馬には、圧倒的な女子のファンがついていることを愛羅も知っていた。教師も冴馬には何も言わずに、やりたい放題にさせているのが気に入らなかった。
(あんな部活の一年生が私に向かって意見するだなんて、生意気だわ……。)
 愛羅はしばらくの間、思案した。そして、どうしたらあの仏教部の連中が自分の会の前に跪くのかを練りに練って考えた。
「とにかく、あの方達には人生の底を見てもらわないといけないわ。地獄のような場所に落として、救い伸べる手にしがみつかせてみせる。人って意外と、簡単なのよ……」
 愛羅の表情には悪意が満ちていたが、鏡に映った自分の顔は彼女にとってはとびっきりの笑顔にしか見えなかった。
 
 「先日、西校では有名な仏教部の皆さんの部室を訪れました。(ハート)一体どんな活動をされているんだろうとワクワク! していたアイラは驚いてしまいました。みんな、学校内でココアなんか飲んでおしゃべりばかりして、ろくに活動もしていないだなんて……アイラはショックを受けてしまいました。こんなことでは、少ない部室を奪い取られたおてもと研究会の皆さんが可哀相……それに、どうしてこの部の方達はお友達が摂食障害なのにそれを見て見ぬふりするのでしょう……。
 私は、なんだか耐えられなくて、部室を飛び出してしまいました☆ 人が苦しい目に遭っている時、それを見て見ぬふりをするのは罪ではないのでしょうか? 
 私にはわかりません。そして自分の酷さを自覚できない方々に、私の友愛会への活動に参加しませんかって勇気を出して言ってみたんです! だけど……断られちゃった。
 今となっては、可哀相なあの摂食障害の女の子が、無事に元の体重に戻れることを祈るばかりです☆ 
 がんばって! 苦しいときも、私はあなたを応援しているよ。☆瀬ノ尾アイラ☆」
 
 その文章には、ガリ子とは関係のない体重25キロの摂食障害の女性の画像が貼り付けられてあった……。見ようによってはガリ子に見えなくもないのだけど、毎日顔を合わせている私に言わせれば似ても似つかない人だった。その写真には、「神さま、彼女に普通の日々が訪れますように☆」というメッセージまで添えられていた……。
 投稿すると愛羅の思い通りの反響があり、「これは酷すぎる」「なんで病院に連れて行ってあげないの!?」とコメント欄は湧きに湧いた。
 その記事が書き込まれた翌日、仏教部の部室が開かなくなった。朝、授業が始まる前にヒカルが部室に寄ると、明らかに外側から蹴られた形で引き戸が歪んでおり、そのドアはレールから外れておかしくなっていた。
「これって……」
 ヒカルが不気味なものを見る目でその歪められたドアを見ていると、冴馬が来て言った。
「おや、まあ。壊されましたか。」
「冴馬……! おやまあって何をのんきに言っているの!? 早く壊した人を探さなきゃ……」
 すると冴馬は何事もなかったようにそのドアを外し、部室の中に入れると代わりに中から暖簾を持ってきて入り口に下げた。その暖簾には「蕎麦」と漢字で書かれてあった。
 
「そ……そば!?」
「こんなこともあるかと思って、もらったのものを捨てないで取っておいたんです。やはり、暖簾の方が部屋に入りやすい雰囲気が出ますね。」
「冴馬……これってきっと、アイラ先輩の昨日の記事を本気にして、私達を敵みたいに見ている人が現れたってことじゃない? 大丈夫なの……?」
 すると冴馬はにっこりと微笑んだ。
「大丈夫。何故と考えれば、大丈夫です。きっと、このドアを蹴った方はすごく、褒められたかった。愛羅さんが悪いと言っていたから、悪い奴には俺が制裁を加えよう……と、正義の心で蹴飛ばしたんですよ。」
「そんな……! アイラ先輩の勝手な解釈であんな酷いインチキ記事書かれたのに……」
「ヒカルさん。」
 冴馬は一言いうと、私の頭にポンと手を置いた。
「あなたは、自分の目で見て、考えたことしか信じないでしょう? だけど、そんな人は滅多にいないんです。自分の目で見て、自分の頭で考えるから、他の人と同調できない。
 他人の行う無自覚のイジメを見過ごせない……それで悩んだりもされるでしょうが、皆さん本当に自分の心と体を使うのが怖いんです。体がバラバラになってしまうように感じているんですよ。だから、雰囲気だけで物事を察しようとするんです。こうすれば褒められるだろう、こうすれば怒られるだろうと……。でもそれは、そういう風に育てられてしまったのだから仕方ありません。たくさん褒められて育った子は、先回りをして褒めてもらおうなんてことはしません。ヒカルさんは、よく育てられましたね。」
 
 朝っぱらから冴馬に「よく育てられた」と褒められて、私は顔が赤くなった。
「ヒカルさん、今日一日、色々とあるかもしれませんが。その人の背景をよく見れば、何も怒る必要もないことだとわかります。みんな、やっぱりこの歳になっても……いいえこの先大人になってもずっと、取り戻そうとしてしまうんですよ……しっかりと他人に愛されない限りには……。」
 その言葉を聞いて、私は少し遠慮しながら冴馬に言った。
「……冴馬は、……ちゃんと愛してもらえた?」
 私は冴馬に両親がいないのを気にしながら、恐る恐るつぶやいた。冴馬は、少し寂しげで、どこか懐かしい表情をして言った。
「はい。しっかりと、愛してもらえましたよ。」
 
 教室に入ると、明らかに昨日までと違う雰囲気を感じた。みんな、昨日よりもよそよそしい。私が入ってきた途端におしゃべりがぴたりと止み、ひそひそと話し始められるというのは思ったよりも辛いものだなあと感じた。だけど、こうなることをある程度予想していた私はそんなにダメージを受けなかった。だって、こういうことってよくあることだもの。クラスのみんなは「あの人を嫌え」という病原菌に感染した感染者で、いつ感染したのかどうやったらこの病気が治るのか、自分の病気を治す方法すら知らないのだ。
 あの病気には私も中学の時によく感染した。感染している人も案外と辛いのだ……これまでよりも注意深く人の目を気にしなきゃいけなくなるから。
 
 その中でイジメに発展していくとある程度みんなが安心するのは、どうしたらいいのかわからない状況から「こうしたらいいとわかる状況」に変異するからだと思う。そうなってしまったらいじめられっ子は「あの人はいじめられて当然の存在」と変異する。そして数人のいじめる人、それを黙って見守る人、笑いながら見る人に教室内が色分けされる。だけど力関係というものを常に子どもは意識しているから、ある時にいじめっ子は二位の実力を持った人に権力を奪われて今の春日先輩みたいになったりする。
 私は後ろの席のガリ子に声をかけるとガリ子は口元を両手で隠し、「ヒカルさん聞いて」と言った。その口元が、何かとてもいいことがあったかのように喜びに溢れている。きっと私が教室に入った途端に変わった空気のことなんか気にも留めていないのだろう。
 
「ヒカルさん、あたし、カルシウム摂ることに決めたの。」
「わっ珍しい……どうしたの? 錠剤で摂るの? 錠剤のカロリーまで気にしていたアンタにしてはすごい発言だわ。」
 私達は小声で会話した。ガリ子は私の耳に手を当てて、ひそひそと続きを話し始めた。
(それがね……昨日気付いたんだけど高橋君、私の赤ちゃんが欲しいみたいなのよね。)
(あ……赤ちゃん!?)
 私はブホッと息を吐き出してしまった。
(だって高橋君、私に3キロ太って欲しいって言ったのよ? 3キロっていったら、3千グラムよ。新生児一人分の体重を増やして欲しいって、ようはあたしに産んで欲しいってことなんじゃないかしら? それに、高橋君なりに今の私の体を心配してくれているんだと思うの。だって、このままもし高橋君とHなことをしたら私、肋骨が折れるどころの話じゃないと思うのよ……)
 ガリ子の話を聞いて私は、教室のことなどすっかりと忘れてヒイヒイと腹の底から笑ってしまった。ああ、ガリ子と友達になれてよかった。どうして今までガリ子を無視してきてしまったのだろうか。こんなにおかしな友達なのに。ガリ子はどうして、こんなにガリガリなのに愛しいのだろう……。
 
(がんばりなよ、3千グラム。どうせ産んだらそれぐらい減るんだからさ。)
(そうよね。あたし、二人になるのよ。これって不思議なことね。裕子ちゃんも応援してくれるって。)
 デブ子はまだ学校には来ていないけど、デブ子とガリ子と私は、急速に仲が良くなっていった。デブ子のマンションの匂いがひどいものだったのが忘れがたく、北校の事件の後に私は己の鼻を信じて、デブ子のマンションの饐えた匂いを発している元を突き止めに行ったのだ。それは洗っていない靴下だったり、カビの生えたミカンだったりしたのだけれど。どうしても散らかった部屋を片付けなきゃ気が済まない私は鬼のようにデブ子のマンションを掃除して、太って浴槽に入れなくなったデブ子と、拒食症のガリ子と一緒に銭湯に行った。
 平日の夕方の銭湯で、その時間は私達を入れて6人しかお客さんはいなかった。おばあちゃん達の視線を私達は独占したが、女の子同士でお風呂に入るのは中学の修学旅行以来だったし、熱いお湯がデブ子を変えていくようだった。デブ子のマンションでご飯を作って一緒に食べたり、まるで初めての友達ができたみたいに私達は仲良くなった。
 だけど流石にデブ子のことを本人の前でデブ子とは呼べなかった。ガリ子と違って繊細なのだ。デブ子は今、冴馬のことが好きだという。その気持ちは私にもよくわかる。
「だけど、この間私に向かって『よく噛んで食べろ』って言った北校の人のことも忘れられないの。あれ以来、ロールケーキも噛んで食べるようになったの……。私、どうしちゃったのかな……。」
 その時私は北校の相原さんと一緒に校舎の中に閉じ込められていたんだけど、そういえば相原さんは、今頃どうしているのだろうとふと考えがよぎった。彼のものすごい刺繍の入った学生服は、私の部屋のハンガーにかけてある。不思議と、その学生服を朝晩見ているうちに、相原さんのことが他人と思えなくなって来たのが私には不思議だった。
 
 次の日の放課後、体育館の掃除をしに行くと、いつも並んでモップをかけていた5人の女子が、私とは決して一緒にモップをかけてくれないことに気がついた。いつも全員が並んでモップがけをするのに、私が合わせていこうとすると黙ってすごいスピードで行ってしまうのだ。みんな一言も口をきかずに……これには驚いた。
「あれ、みんな、どうしたの?」
 と、少し会話をしようとがんばってみたが、決して口をきいてもらえなかった。昨日まで何の意地悪もしてこなかった普通の女の子達がである。流石に、これには傷ついた。
 冴馬に言えばきっと慰めてくれるけど、心配をかけるのも嫌だったので新しい暖簾をかけた部室には寄らずに帰ることにした。心が薄ら寒く、鞄がやけに重く感じる。久しぶりに、人を怖いと感じた。
 
第12回「人生の先が読めない」
第14回「ベビースターの人」
 
ダーリンはブッダ 目次
 

野菜イトゥトゥルメン

晩ご飯が野菜炒めだとちょっとテンションが下がるけど、



「野菜イトゥトゥルメン」と呼ぶとちょっとイタリアンな感じ。



野菜イタルメンでも素敵な中華の雰囲気に。



名前って大事だなあと思います。



さて、大川隆法氏がとうとう

ムハンマドの霊を降ろして



出版までしてしまいましたが、

 

 中東で何が起こっているのか―公開霊言ムハンマド/アリー/サラディン (OR books)

 

日本は大丈夫なのでしょうか?

フランスみたいにやられるちゃうんじゃないでしょうか?



本気で心配しています。



高倉健さんの霊や小保方さんの守護霊を降ろすだけでは飽きたらず、



とうとうムハンマドの霊まで降ろした大川隆法……。



いつか、岡田斗司夫さんと対談してもらいたいです。



早くしないと岡田さんの生霊と勝手に対談して本出しちゃうからあの人。



日本が無事でありますように。。。