検索結果 "週間"

育児日記強化週間その11。枝野さんといちご。

気持ちが落ち込んで、すこし暗くなっているとき、

子どもたちの思いも寄らない発想に、

救われることがたくさんあります。

それは、震災の時も例外ではありませんでした。

 

第290回 枝野さんといちご。 

東日本大震災から2週間が経過しましたが。 

地震の被害をテレビで観ていると、ついつい気持ちが沈みそうになりますね。 

「これはあんまりだ…」って。 

でも、沈んでばかりいても何にもならないとも思うのです。 

こういう時、子どもは一体どのようにして過ごしているのかというと、 

たいがいは思いもよらないことをして親を驚かせているものなんですね。 

たとえば、師匠に地震が起きてがれきの下に埋まった場合の 

アドバイスをしていた時のことです。 

「いい?がれきの下になったらいくら叫んでも聞こえないんだから、 

その辺にあるものを、石でも棒でもなんでもいいから、 

つかんでトントントントンって音を鳴らすのよ?」 


そういうと師匠は自信を持って答えました。 

「じゃあ、ボクはシンバルを叩く!」 

シンバル…!? 思わず、頭の中にシンバルの音が響きました。 

「シンバルなら、一発で助けてもらえるかもしれないね… 

側にあればの話だけどね…。」 

子どもっていうのは本当に、はかり知れないものですね。 

地震のさ中、2歳になったばかりのマペ次郎は、 

テレビで枝野官房長官がニュースに出る度に、なぜか強く反応し、 

持っている食べ物を枝野さんに、食べさせようとしていたのでした。 


最初、大好きなイチゴをテレビに映る枝野さんの口に押しつけているのを見て、 

(これは、イチゴを食べさせようとしているのかしら…?) 

と不思議に思ったのですが。 

2度目の会見に現れた枝野さんに、 

今度はせんべいを食べさせようとしているマペ次郎を見て、聞いてみました。 

「マペちゃん、枝野さんがどうかしたの?」 

そう声をかけると、マペ次郎は振り向いて言いました。 

「えだのしゃん…イチゴ!」と。 

「マ、マペちゃん、枝野さんは、イチゴが大好きなわけではないと思うよ…。 

いや?そういえば枝野さん、顔色が悪いね…。 

イチゴを食べた方がいいぐらいに、ね…」 

その後も会見に現れる度に「えだのしゃん!」と2才児に呼ばれる枝野さん。 

まだテレビで3回ぐらいしか見ていないのに、我が子は我が国の官房長官に、 

一体何を訴えようとしているのでしょうか…。 

「えだのしゃん、イチゴ!」…ってやはり、 

「食べなきゃ力が出ないよ!」と、訴えているのでしょうか? 

……どんな時にも、食べていればどうにかなる。 

これは、私が実家で育った時に得た、教訓です。 

私が中学の時に東北を襲った台風19号により、停電が起こった時のこと。 

私の母はすごい勢いで、「まずは、飯だ!」と叫んだのでした。 

そしてそのままの勢いで、豚汁を作って家族に食べさせていました。 

どんな時でも、食べれば力が湧いてくる。 

どんな時でも、食べることを忘れなければ、絶望することはない。 

それが希望というものなのかもしれません。 

食べれば必ず力が湧いてくるのだから。 

だから、皆さん。がんばっていきましょうね。

※※※この画像(記事)は、陸奥新報社提供です。無断転載はできません。※※※

その他の記事はこちらから→陸奥新報掲載記事

ページ左上の山田スイッチ社のところからも見れます。

 

 

 

 

 

 
 

育児日記強化週間その10。まるで奇跡を見るようだ。

♪ 腹出してイェイ!イェイ!

腹出してイェイ!イェイ!

かわいいあの子もイチコロさ。

 

第285回 まるで奇跡を見るようだ。 

 

マペ次郎の中耳炎が、治りました! 

耳の治療は長くかかると聞いて覚悟を決めて、 

この1ヵ月間は2日に1度耳鼻科に通ってましたが、 

とうとう、中耳炎が治りましたー! 

何故か時を同じくして、師匠の虫歯も歯医者さんで完治しまして。 

お医者さんに行けば治るのは当たり前のことなのかもしれないのだけど、 

2人同時に治ったせいで、まるで奇跡をみるような気持ちです。 

明けない夜はないって、本当のことだったんだなあ…。 

何故か、私の通っていた耳鼻科ではお年寄りが多かったので、 

アイドル並みに可愛がられていたマペ次郎。 

何故かよその知らないおばあちゃん達に向かって、 

「イェイ! イェイ!」と自分のおなかを出しながら近づいていきます。 

自分の1番可愛いところ(おなか)を出しながら1歳児が「イェイ! イェイ!」と近づいてくるんですから。

は構わずにはいられなくなりますよ。 

 

待ち時間をおばあちゃん達と遊んでもらえたおかげで、非常にラクに過せました。 

小児科となると、こうはいきません。風邪引きの子どもばっかりですから。 

ここ1ヶ月間を病院通いで過ごしてわかったのですが、 

どこの病院も朝一番って、1番込むんですね。 

午前9時から11時が1番混んでいて、11時に突然空くんですよ。 

もしも急な発熱とか痛みのない場合は、午前中は11時頃、 

午後は3時頃に行くと嘘みたいに空いているのでオススメです。 

 

さて。奇跡的なことというのは、まとめて起こるようで。 

同じ日にもう一つ奇跡が起こりまして。 

6ヵ月前に卒乳したマペ次郎に、 

未だにオッパイを吸われていたスイッチかあさんは 

「痛い痛い! もうやめてー!」と、寝ぼけてオッパイを吸い続ける吸血息子を、 

どうにかして引きはがしたいと思っていたのですが、離れませんで。 

それが、昨日の夜に「オッパイ飲む人ー!」と声をかけたら、 

「ハイ!」とマペ次郎が手を挙げるので、 

「ええっ飲むの~!?」と言ったら「んげんげ!」と笑うというのを 

繰り返しているうちに、「あれ? どうやらこの子、 オッパイを飲んでいるっていう自覚があるんじゃないかしら?」

と思いまして。 「オッパイ飲まない人ー!」と言っても「ハイ!」と手を挙げるマペ次郎ですが。 

「オッパイ飲む人ー?」でまた「ハイ!」と手を挙げるというのを 繰り返していたところ、

自然に「やはりもう、この歳(今月2才) でオッパイというのは恥ずかしいものなのかも」

と、本人自ら悟ったらしく。 なんと、マペ次郎は自分でがまんして、オッパイをやめてしまったのです! 

「ま、まるで奇跡を見るようだ…」 

と、オッパイを吸われなかっただけで奇跡を 

感じられるようになった私は感動して言いました。 

こんなで奇跡を感じられるなんて。 

本当にお得な人生です。

 

 

※※※この画像(記事)は、陸奥新報社提供です。無断転載はできません。※※※

その他の記事はこちらから→陸奥新報掲載記事

ページ左上の山田スイッチ社のところからも見れます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

育児日記強化週間その9。わけがわからない。

「現実は小説より奇なり」といいますが、

育児のわからなさは犯人が最後になってもわからないミステリーみたいなもので、

本当にわけがわからんのです。

第249回 わけがわからない。

 
マペ次郎が保育園を休んで、はや4週間になるのですが。
 
ここ4週間の間、育児の何が一番困難なのかを見極めようと自分自身を観察し、
 
ようやく答えのようなものがわかってきたのでした。
 
育児の困難、それは。わけがわからないことです。
 
例えば、オムツを変えようとして外している間に、
 
マペ次郎のお尻からムリムリムリっとうんこが出てきて、
 
「ヒャーッッ!」と叫びながらそれを素手でキャッチして
 
トイレに流しにいくなんていうのは、よくあることなんです。
 
そう、ここまではまだわかる。
 
 
わからないのは、トイレに流しに行っている間に
 
実をいうと先ほどのうんこは第一弾であって、
 
私のいない間に第二弾第三弾のうんこがぞくぞくとマペ次郎のお尻から現れ、
 
そのうんこをマペ次郎が両手で掴んでキャッキャと遊んでいるのが、
 
よくわからないというか、わけがわからないのです。
 
まあ、そんなことが起こっても粛々と処理しますけどね、お母さんは。
 
絨毯のうんこを拭いて、手を洗えばいいだけですからね。
 
 
それで、うんこを片付けて居間に戻ってくるとですね、
 
マペ次郎がいないわけですよ。
 
「マペ次郎!? マペ、マペ次郎ー!?」と、半狂乱で家から飛び出すと、
 
玄関から勝手に外に出たマペ次郎が、外にある牛乳瓶入れから牛乳瓶を取り出して、
 
地面にたたきつけて遊んでいたりしているのです。
 
それもまた、わけがわからないというか。
 
「やってほしくないことからやられる」というか。 
 
私たち大人というものは、社会的によい子(大人にとって理解しやすい子ども)を、
 
求めてしまう生き物なんですね。
 
わけがわからないのは苦手なんです。できることなら、わけがわかる方がいい。
 
 
ところがどっこい、この「わけのわからん」というもの中には、
 
ありとあらゆる可能性も含まれているのです。
 
恐らく…自分のうんこを手で握りしめている間、
 
マペ次郎さんの脳は何かを考えているのす。
 
「うんこ、やわらかい」とか。そういったことだと思うんですけど。
 
 
もしかすると、大人になった時にうんこから、
 
プラスチックを作る技術を発明してくれるかもしれない。
 
その時になって、「私がこのうんこプラスチックを発明できたのは、
 
幼い頃私の母が、黙ってうんこを握らせてくれたおかげなのです」
 
と語ってくれるかもしれない…。
 
そう。赤ちゃんの行動はわけがわからないのですが、
 
赤ちゃんは常に脳の好奇心を満足させるために行動しているわけなんですよ。
 
「あ、うんこだ。掴んでみよう!」と。
 
 
そしてこのわけのわからない人を相手にする育児は、
 
私たち母親を度々混乱させるわけですが。
 
「これは将来私のために新しい技術を発明しようとして、
 
やっていることなのだ、多分」
 
と思えば、あんまり腹も立たなくなると感じた次第でした。

※※※この画像(記事)は、陸奥新報社提供です。無断転載はできません。※※※

その他の記事はこちらから→陸奥新報掲載記事

ページ左上の山田スイッチ社のところからも見れます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

育児日記強化週間その8。酒のんで寝ちまえ。

一人目と違って、二人目の育児は本当に楽です。

経験値も貯まっていて余裕もあります。

あれだけ悩んだ夜泣きに関しても、

酒のんで寝ちまいな。

と、落語のセリフのようなことも言えるようになったのでした。

第224回 酒のんで寝ちまえ。 

 

先週は、スイッチかあさんと同じ2児の母で、上が3歳で下が0歳の子持ちという、 

ほとんど同じ境遇のママ友・ユッチンがわが家に遊びに来てくれました! 


ユッチン曰く、夜泣きのせいでここ3年ほど夜は眠れていないとのこと。 

「その話だったら、なんとか解決方法があるわ。」 

私が言うと、ユッチンは驚愕して言いました。 

「ええっ、嘘ー!? たいがいのことなら私、やったんですよ? 

宇津救命丸だって飲ませたし、漢方薬だってやったし、 

気功で眠らせようともしたし、お祓いにまで行ったもの!」 

「お、お祓い!? お祓いなんて、効かないよ!」 

「そう…効かないから未だに夜泣きなんですけどね」 

「あのさ、夜寝る前にビールでも飲めばどう?」 

「そ、そっち!?」 

 

そう…自分が変われば他人が変わると、最近よく言われるようになりましたが。 

夜泣きで変える矛先を、子供ではなく、 

母親にしてみたらどうだろうかと思ってみたのでした! 

「師匠の夜泣きの時はおんぶして、村中を子守歌を歌って徘徊していたんだけど、 

時が来るまで治らなかったのね。 

だけどこの間、寝る前にウォッカを飲んでみたら、 

ベッドに入るや否や速攻で寝ちゃって! 

ふと気付けば、4歳児も0歳児も夜中にグーグー寝てたのね!」 

ようは0歳児も4歳児も、構ってもらいたいから騒ぐわけで。 

ある程度子供にかまったら時間を決めて、酒飲んで寝ちゃえばどうだろう? 

これを提案してみたところ、その日。 

ユッチンは家に帰って日本酒を二合飲み、就寝。後日談。 

「スイッチさん、私、酒飲んでみたんですけど、起きちゃうんですよね…。」 

「ええっ!」 

「なんか、やっぱり騒がれると起きちゃうっていうか。 

それで、酒入ってるんで余計にツライっていうか…」 

「親が起きてるってバレたら、そりゃ、子供は構ってくれっていうよ…。」 

「そうなんですよね…。でも寝たふりしてもバレてるっていうか…」 

「ああ~。それはさ、もう子供に見込まれてるよね。」 

「ええっ何を?」 

「子供って、人をみるんだよ。体力のある人はある人なりに、 

ない人は、ない人なりにの甘え方をしてくるんだけどさ。 

ユッチンは絶対、『アンタ、もっと体力あるでしょ?まだ抱っこできるでしょ? 

ほら、ユラユラしてよー!』って、子供に見込まれてるんだよ。」 

「ああ。それには、覚えがあります。 

私、どんなに早朝出勤しても、残業しても育児しても家事しても遊んでも、 

体重が1キロも減らないくらい体力があるんですよ!」 

「…見込まれてるね。ところで、うちの夜泣き、もう止んだよ。」 

「ええっ!? スイッチさん…一抜けですか!?」 

「ユッチン、がんばって…! 今度、テキーラ贈るから!」 

1人目の夜泣きは毎晩、3歳まで続いたという 

「毎日が夜泣き対策本部」のユッチン…。 

2人目の夜泣きがいつ止むのか、今後とも注目していきたいところです。

※※※この画像(記事)は、陸奥新報社提供です。無断転載はできません。※※※

その他の記事はこちらから→陸奥新報掲載記事

ページ左上の山田スイッチ社のところからも見れます。

 

 

育児日記強化週間その7。18分間。

カップ-ラーメンは3分。

パスタは7分。

第二子の出産は18分。

そう。マペ次郎はたったの18分でこの世に生まれてきたのでした。

 

愛193回 18分間。 

いよいよ連載再開の山田スイッチの育児日記です。 

産休の間、紙面を懐かしく心優しい文章で彩ってくれた、 

UMEKKOさんとイラストレーターの田沢純子さんに感謝して。 

今日からまたドタバタと、あわて者の育児連載を始めたいと思っています。 

 

第二子を出産した日、その日は。 

初めてのパン作りにトライしてまして…。 

何時間もパンを捏ねるのに夢中で、陣痛に気付かなかったのですよ! 

パンを捏ねながらハタと、「この腹痛いのって、陣痛じゃ?」 

と思ってキッチンタイマーで計ると、既に四分間隔で陣痛が来ていることが判明。 

それで、大慌てでパンを焼き上げて。 (おいおい)

ケンさんを呼んで、産院に向かったのですが。 

車中で既に三分おきの陣痛が来ており、 

たどり着いた頃には子宮口が七センチに開いておったのでした。 

 

赤ちゃんの心音を確認するために、お腹に器具の着いたベルトを巻いて。 

中の赤ちゃんの心音をケンさんと二人で聞いていたのですが。 

赤ちゃんの心音は、大人の倍の早さがあります。 

ドドドッドドドッという音をケンさんと黙って聞いていたら、何を思ったか。 

突然、ケンさんが「手綱を引くような動作」を始めまして。 

そうしたらケンさんが一瞬で、お奉行様に見えてきたのでした。 

赤ん坊の心音も、パカラッパカラッとしか聞こえなくなってきた私。 

「お、お奉行様が見える…お奉行様が!」 

陣痛の最中に意味もわからず、大爆笑してしまいました…。 

 

産院に着いて早々、助産師さんの「ではもう、産みましょう!」 

の一声で、分娩台に上がったのが午後四時ちょうど。 

もう既に痛さのレベルがなんというか、アソコがビッグバンみたいな感じで。 

宇宙創生の大爆発が、 

そこで起こっているようなあり得ない状態が沸き起こっていたのでした。 

職業柄か、ものすごく痛い最中にも、「この痛さを例えるなら…」と。 

ついつい考えてしまいます。 

そして出産の最中に、「この出産の気分を例えるなら、何?」 

と、必死になって産みながら頭に浮かんできたのが、やぐら太鼓だったのです。 

 

出産…この感じは、大曲の花火大会で祭りのBGMを一手に担わされてる感じ。 

「今年の花火大会のBGMは、お前の太鼓一つだ!」 

と言われ、太鼓のバチを握っている感じ! 

そう思った瞬間に、大曲の花火大会で数十万人の群衆を見下ろしながら、 

やぐら太鼓のバチを握っている幻覚が訪れたんですね。 

そう思っている間にもう、アソコガビッグバンというか。 

痛さが限界までやって来て、ようやく。 

「とにかく後戻りはできねんだから、サッサと出さなきゃ!」 

という思いで「サッサと出すこと」を優先した結果、 

18分で生まれてきたわけです…。 

出生時刻は、午後4時18分でした。 

そして、産んでから驚いたのですが、またしても赤ちゃんは男の子だったのです。

 

 

 

※※※この画像(記事)は、陸奥新報社提供です。無断転載はできません。※※※

その他の記事はこちらから→陸奥新報掲載記事

ページ左上の山田スイッチ社のところからも見れます。