無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2008/04/17 カテゴリー: アート。 タグ: AtoZ記憶 AtoZの記憶 はコメントを受け付けていません

おみそれします、スイッチかあさんです。

スイッチかあさんの憧れのアートライターであり、キュレイターであり、コーディネーターであり、
ママさんライターである児島やよいさんとの対談記事が
児島やよいのアートママ対談 エクストラ に掲載されました!

この、ママさんライターって響きがすごいよね。
ママさんバレー的な。
そう。我々は、ママさんなのだ。

憧れてた児島さんにお会いして、
しかもお喋りまでして。
スイッチかあさんのハートはマグナムのように爆発寸前!
二年前の2006年に弘前市で起こったアート事変
奈良美智+graf AtoZ展で子抱えボランティアライターとして
展覧会を実況中継していたスイッチかあさんですが。
まさか、こんな素敵な出会いが起こるとは思ってもみませんでした!

この年は凄い年だったのですよ。
スイッチかあさんと師匠は何故か
この年、写真家のアラーキーに写真をとってもらうは
(日本人ノ顔 プロジェクト 青森ノ顔)、
大好きな永野雅子さんに写真を撮ってもらうは
暴走族やマイノリティーを追い続ける吉永マサユキさんに
ボランティアの集合写真を撮ってもらうはで。

ボランティアで忙しくて子供の一歳の記念写真とか
全然撮ってなかったけど、
アートママ対談で写真家の森本美絵さんに、
児島やよいさんと愛息のRQくんと。師匠と一緒に
写真を撮って頂いて。
森本美絵さんって本当にこの世に存在していたんだなあと思って。
なんだか、すごく不思議だったんです。

森本美絵さんの写真って、本当に
透明だなあと思う。

奈良美智、という名前と作品のイメージは
今、一人歩きの危険にさらされていると思う。

それは、よしもとばななさんの本が初めて出版された頃、
書店や図書館や商店街に一斉にポスターが貼られ、
「キッチン 吉本ばなな」という言葉が誰の目にもとまるようになり
そのせいで読んでもいない人までもが
よしもとばななを読んだ気になってしまい、
読みもせずに「歌でいうなら、ドリカムみたいなんでしょう?」と
「どうせドリカムでしょう?」と言っちゃうような。

そんな雰囲気。
しかし、実をいうと、それをいう人は
ドリカムだってちゃんと聞いてはいないのだ。

森本美絵さんの写真には、そういった表面的なイメージが
写らない。
写された風景はすごく透明で、混沌としているのだ。
それは、一つの場所に立って世界を見るように
その場所以外のもの
その上空にある空や何キロも離れた場所にある木々、林。
そういう空気が(恐らくは森本さんが感じている空気が)
写真に写り込んでいる。

奈良さんのポートレイトとして撮られた
『STUDIO PORTRAIT』では、
床に散らばったタバコの吸い殻や、絵の具で汚れた画材。
絵の向こうにいるであろう奈良美智の足と、
その世界にたゆたう空気が映し出されていた。
STUDIO PORTRAIT 奈良美智の製作風景

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AtoZ展では、そういった
ペンキにまみれたような世界が
カンナ屑が。真っ暗な吉井酒造煉瓦倉庫の中で
くすくす笑いながら作業していた子供のような
大人達が。楽しくも、シンと。

架空の街を作っていく姿が本当に
たまらなかったのだ。

奈良美智+grafの旅はまだまだ続いている。

たくさん感じたから、たくさん書けた。
(ただし、私の感受性を使うとどうしても
落ち着きのない文章になってしまうのだが。)
このことに、心から感謝したい。

児島やよいのアートママ奮戦記
http://artmama.lammfromm.jp/

宮村周子の展覧会リコメン
すご早!アート2.0
http://sugohaya.lammfromm.jp/

graf のコニタンのブログ
感動的なタフさ、世界、ビールで乾杯!
http://koniblog.blogspot.com/

NARA:奈良美智との旅の記録

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