無意味せんげん - 山田スイッチ –
山田スイッチは、一切意味を求めません。ちなみに7歳男子と3歳男子を田舎で子育て日記。
2008/09/24 カテゴリー: ブログ。 タグ: JOMONNIGHT JOMON NIGHT はコメントを受け付けていません

9月20日、21日の二日間に渡って、
青森県の縄文を考えるJOMON NIGHT、
縄文セミナー、JOMON CONFERANCE に参加してきたスイッチです。

JOMON NIGHTって響きがクラブ・シーンをイメージさせますね。
クラブ・シーンってなんだかわからないのですが。
なんかDJ三内丸山がターンテーブルを回してそうな感じ。

そこで、よくそこまでやったなあ…と思えるような、
縄文料理(黒曜石で刺身を捌いたり、焼き石を鍋に入れて煮込む
縄文鍋や、イノシシの肉にクルミをくるんで焼いたものとか、
デザートのあけびとヤマブドウなんかを食べて、
縄文について語り合うというのに参加。
青森県の目指す縄文はこれでいいのではないかと思えるような
夕べでした。

縄文太鼓の演奏を聴き、うずうずしながらも大人しく座っていたら、
うちのシャーマン(雪雄子さん)が踊り出したので、
「うわー、どうしよう」と思って踊るか踊るまいか思ってるうちに
ねぶた囃子が始まりまして。

理性がぶっ飛んでしまって、
靴下を脱ぎ捨て、踊り出してしまいました……。
妊娠5ヶ月目なのに。

踊りに理性は、関係ないね……。
だけども途中で「そういえば、妊婦だった!!」と気づいて
踊りをスローに変えてみる私……。

青森県の妊婦は、ねぶた時期に妊娠してたら一体、どうするんでしょうか。
心配になって産婦人科に行ってみましたが、どこにも異常はなく。
「激しい運動をしてはならない」とよく聞きますが、
どのくらいの激しさなんでしょうか……?と
お医者さんに聞いたところ、

「今まで運動してない人が、急に運動し出すのは危ない。」

と言われ、

「突然、踊り出すのは……?」

と聞いたら、


「やめてください。」

と、ハッキリ言われてしまった次第です……。

そして翌日。
縄文について語り合うセミナーで、各方面から呼ばれた、
俳優の方や、映画監督の方、プランナーの方、ランタンアーティストの方、映画プロデューサーの方、
プロの白神ガイドの方、ねぶた絵師さんに、天才笛吹き少年、ジャーナリストさんに舞踏の方など。
様々な分野の人たちが、口を揃えて「縄文の森を復活させて欲しい」
とおっしゃっていたのが印象的でした。


「知的好奇心の面ではもう十分だから、もっと
遺跡の良さを感じられる状態で提供して欲しい」

「人間が自然の一部だということを感じさせて欲しい」

「縄文人の気持ちが、駆け抜けるような手段で
人々に開放して欲しい」

と、ようするには「遺跡にはもう、何もしないでくれ」ということを
皆さん、おっしゃっておられたのですね。

これは、私が常々読売新聞の青森県版で、
「遺跡の前に近代建築を建てないで欲しい」と言ってきたことを
皆さんが、言ってくれたような気がしたんでした。
縄文時遊館は、縄文に対する知的好奇心を満たすためには、
立派すぎるほど立派な資料館だと思います。

だけども、何故か私のように、身体でものごとを
感じようとする人間には、
この近代建築を通って遺跡に行かなければいけないという状況が、
苦痛でしょうがないのです。

三内丸山の復元住居は本当に素晴らしいもので、
竪穴式住居好きにはたまらないものなのですが。
そこに行き着く前に、本当の縄文というものを、
もっと考えるべきだと思うのです。

セミナーで、私の出した意見といえば、
「遺跡の前に資料館はもう建てないで欲しい」とか、
「資料館を出たら裸足で走り回ってもいいようにして欲しい」とか、
「手づかみでものを食べて欲しいから、イノシシの入った手づかみ弁当を作って欲しい」
とか、
「とりあえず炉があるんなら火を焚いて欲しい」という、
非常に、野生的なものだったのですが。

こんな意見をも、受け入れようとして下さっている、
県の方々に、本当に感謝したいと思っています。
昔なら、反対の意見というものは普通、黙殺されたものなんです。
今、このような会を開いて、「青森県の縄文をもっと知ってもらいたい」と、
県の人たちが真摯に動いているということは、
すごく新しいことなのです。

とりあえず、三内丸山遺跡を裸足で走り回るのは、やろうと思えばできることだし。

そんな流れで縄文に還る日というのを作ってもらえれば
すごくいいなあと思っているのでした。