エコハンター第44回 「エコハンターだからね」

 

夏の午後、

エコハンター達は蔵のあるカフェに徒歩で集まり、エコ談義に興じます。

「暑いときはやっぱり蔵よね」と、先輩エコハンター。

蔵ってエコですよね。クーラーなしでこれだけ涼しいんですもの」

 

「蔵は便利なのよ~。

十和田にある舶来の店・桜田酒店さんなんかね、

地下の蔵にワインセラーがあるから停電が来ても

ワインを冷やし続けられて、味が劣化しないのよ!

「あそこ、涼しかったですよね。外は真夏なのに秋ぐらいの温度で。

冬はかえって外気温より暖かいんですって

「断熱の成せる技ね」

「蔵だと夏と冬で若干の温度差があるから、

ワインを保存しつつも静かに熟成が進んで味が深まるって

店のおばちゃんが言ってました!」

「ワイン好きにはたまらないわね」

「私の生まれた年のワインもあったんですよ~。1976年もの」

「山田さん、年がばれるわよ?

桜田酒店さん、今年で百年目よね。

津軽百年食堂に対抗して、南部百年酒屋で行こうって去年、息子さんが言ってたわ」

「息子さんトリオ★ザ★ポンチョスのメンバーなんですよね」

「酒屋でCDとギターを売ってる店なんて、あそこぐらいよね。外観も世界遺産みたいだし」

十和田に行ったら絶対寄りたい店ですね~

 

そしてエコハンター達は飲み物を口に運びました。

「山田さん、何を飲んでらっしゃるの?」

「フッフッフ…本日は、甘酒に低温殺菌牛乳を加えた、甘酒牛乳です

「あら~、それ美味しそうね!」

「先輩…低温殺菌牛乳って、エコなんですか?

「低温殺菌牛乳は低温で長時間殺菌するから、クオリティ・オブ・ライフを求める上ではエコね

「ク…クオリティ…?」

「生活の質よ! 牛乳1本に30分もかけて殺菌するなんて、相当なものよ。

普通の牛乳は130度で2秒とかでしょう?沸騰しているわよ。

低温殺菌牛乳は賞味期限は短いわ、値段は高いわだけど、味わいは格別よね

「なるほど。ク…クオリティオブライフですか…

ところで先輩、何飲んでるんですか?」

「私はなんと、有機コーヒー」

「有機ですか!」

「昔は無農薬では不可能と言われたコーヒー栽培が今や有機で! しかも、森林農法なのよ~」

「先輩…とことんエコですね…」

「エコハンターだからね」

 

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