
エコハンター第98回「食品表示の見方をご存じですか?」
食品表示の見方というものを皆さん、ご存じでしょうか? 食品関連事業者には、商品を作る際に使った食品と食品添加物を表示する義務があります。
しかし、この見方を知っている人が案外少ないんです。例えばチョコレート菓子の食品表示を見てみますと、「小麦粉、マーガリン、砂糖、植物油脂、カカオマス、麦芽糖、乳糖、全粉乳、ホエイパウダー、食塩、香料、乳化剤(大豆由来)」となっています。
そこで鍵になるのが「食品表示は使用する量の多い順に表示する」という決まりなんです。
「ああ、このお菓子は主体が小麦粉でサクサク感を出すためにマーガリンを使っているのね」と、食品表示の最初の行を見ただけで分かってきます。
さらに甘さは砂糖で、チョコレートに植物油脂とカカオマス、麦芽糖、乳糖が入っていて、全粉乳やホエイパウダーでミルクっぽさを出しながら隠し味に食塩と香料、中のチョコレートクリームの滑らかさを出すために大豆由来の乳化剤(レシチン)を使っているのねえ…という情報までが、この食品表示によって分かるんですね。
香りを付けたり、色を付けたり、滑らかにしたり、腐りにくくしたりと食品には用途によっていろいろな添加物が加えられます。
食品表示を見る習慣を身につけると、例えば「私は保存料にビタミンCが入っているのは別に構わないわ」とか、「私はたとえビタミンCでも保存料入りは嫌だわ」と、好みに応じて、買い分けができますよね。私自身は、ビタミンCの「アスコルビン酸」ぐらいなら入っていても気にならないのですが。
家の中で作る食事には、保存料を加えなくてもその日のうちに食べてしまえばいいという気持ちがあるので、カビや細菌などを抑制する保存料「ソルビン酸」が、調味料の横に置いてある家はないと思うんです。
使ったとしても塩や酢などで、自然の殺菌作用で保存するのが昔から受け継がれた日本人の知恵なのだと私は思います。
添加物が苦手だけど家で食事を作る時間がない人に、お薦めのお店があります。
それはなんと…道の駅なのです! 道の駅にはお弁当やおいなりさん、お餅、パンなど、無添加の手作り食品がよく売られています。
試しに道の駅でいろいろな食品表示を見てみましょう!
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