横浜聡子監督作品『ジャーマン+雨』をようやく観ることができた。
横浜監督は気狂いか天才です。
そしてきっと嘘が嫌い。
この映画には嘘が一つも入ってなくて苛烈で本気でどこか
優しい……。ゴリラーマンと呼ばれる主人公の女の子。映画はどれも夢ばかり
見せようとして失敗しているものが多いと思うけど、
この人は現実を見せてしかも表現として成功していると思う。
言語センスが秀逸。
子供達がじゃんけんをしながら「馬のクソ! 虫の息! 村八部!」
って声をかけているんだけど
このセンスをそのまま出す辺りが恐れを知らない天性の作家なのだと
思った。「あんた、トラウマないの?」ってセリフもすごく適当に扱っていて
いい。主人公のもたついた体も、本当にこの世を見せてくれているように
感じる。多分、もたついていなくてもあのエメラルドグリーンのズボンでもたついているように見せているのだ。そこが怖いくらいリアルなんだ。
映画が人間を描くものであるならば、この映画を評価しなくてどうするんだと
いう感じがする。
次は『ウルトラミラクルラブストーリー』観ようっと。
横浜監督の作品、いっちばん最初の「ちえみちゃんとこっくんぱっちょ」も凄いよ。
最初の一言からとんでもない。
なんつーか、もう、今となって考えると「ずっとそのまま」なんだよ。
すっごい太い軸を持った稀有な人だと思う。
いつか見られることがあったら是非。
玉砕さん
ずっとそのままか~
凄いね!
3月、harappaに横浜さんいらっしゃるから
会いに行こうと思ってます☆
ちえみちゃんと~も観たいです!
来年もヨロシク~!