八月の疲れは秋に出る。
夏の間、これでもか!これでもか!というほど
動き回った疲れが季節の変わりめ、秋に出る。
そういう意味で、春もあぶない。
友達のお父さんが先月末に亡くなり、
童話作家の斎藤葵和子さんが視力を失った。
お通夜に出て、
「お父さん、娘さんは友達同士で守りますから。
安心して大丈夫ですから」
とお祈りして、死んだうちのお祖父ちゃんにお父さんのことをお願いする。
自分なりの弔い方があって
お通夜の帰りは、そばを食う。
亡くなった人のことを思いながら
そばを食う。
かけそばでも天麩羅そばでもあまり
気にしない。
だけどもそれは
温かいそばでなければいけない。
死んだ人を思いながら、そばをたぐる。
「お世話になりました。お世話になりました。」
思いが
そばを食べてるうちに
浄化されていく気がする。